第五章

 

4-76:侵攻〔14歳:LEVEL40〕
季節は流れ、夏…。本体を置き去りに、半透明の俺は世界をウロウロしていた。
帝雅の話から半年は無事かと思っていたのだが、やはりそう甘くはなかったようだ。
「十字架」とやらは早くも動き始めたらしく、世界は大魔王軍に侵攻され始めた。
今だ。今こそ俺が…「勇者」が立ち上がるべき時なのだ。が、俺はまだ動けない。
俺が復活した時には世界はもう…とかいう黒い未来が容易に想像できて怖ろしい。
あの大魔王の右腕って程ならば、本気で暴れたら国や都市なんぞチリも残るまい。
世界は暗黒に包まれ、人々は恐怖に震えながら…ふむ、悪くないかもしれん。

むしろ、手間が省ける。
手間って何のだ。

 

4-77:全貌〔14歳:LEVEL40〕
半透明にして人と物理的接触のできない俺は、戦いたくても戦うこともままならん。
だが話すことはできるので、偶然見つけた土男流を使って色々情報を集めていた。
土男流「しーーーしょぉーーー!ただいまだぜーーー!!」
勇者「よぉ戻ったか土男流。さぁお前の成果を見せるがいい我が偵察部隊長よ!」
土男流「いやちょっと待ってくれ師匠!忘れてるかもだけど私は「人形師」なんだ!」
勇者「そんなことより早く話せよ。」
土男流「人の生き方を「そんなこと」扱いでブッた斬るアンタはやっぱ素敵だぜー!」
勇者「で、どうなんだよ?有益な情報が無きゃお前自身もブッた斬るが大丈夫か?」
土男流「そりゃもう当然だぜ! 見てくれ師匠、これが「十字架」の全貌なんだー!」



帝雅





オロチ


竜神 太陽神 女神 大魔王 央遠 葉沙香 苦怨



解樹





夜玄


勇者「チッ…見知った顔がチラホラいやがる。解樹に苦怨か…奴らもだとはなぁ。」
土男流「これだけのこと調べるのは結構苦労したんだ!褒めて欲しいぜ師匠ー!」
勇者「だが知らん奴の方が多い。名前だけじゃ大した情報にはならんわ雑魚めが。」
土男流「そう思ってインタビューしてきたんだ!」
勇者「お、お前…たくましくなったな。」
土男流は出来る子だった。

 

4-78:対談〔14歳:LEVEL40〕
名前を調べるだけじゃなく、なんとインタビューまでしてきたという土男流。
その根性にも若干驚いたが、答えた上に生かして帰した奴らの感性もまた驚きだ。
勇者「とはいえ、どうせ雑魚のやつだけだろ?くだらん内容ならキレるぞ俺は。」
土男流「まずは大魔王さんのからいくぜー!」
勇者「っていきなりボスか!なんなんだお前は!そしてアイツらは!」
〜インタビュー:大魔王編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
大魔王「ん〜、名前は救世主だけど大魔王でいいよ。歳は10歳かそこらだよ多分。」
土男流「おぉ!私と同じくらいで大魔王とかスゴいなー!見習いたい積極性だぜ!」
大魔王「いや、ここに単身乗り込んできたキミにはある意味勝てる気しないけどね。」
土男流「じゃあ次は、世界滅亡を目論む理由を聞かせてほしいんだ!」
大魔王「単なる暇潰しだよ。僕くらい強いと、もうそのくらいしか楽しみ無くてさぁ。」
土男流「そんなアンタは秋くらいまでは動けないって聞いたけど、本当なのかー?」
大魔王「ん〜、なんか最近調子いいから復帰は意外と早いかもね。」
土男流「じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
大魔王「ま、せいぜい楽しませてほしいものだね。僕イラつかせたら滅亡早まるよ。」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
ごく普通に終わった。

 

4-79:対談〔14歳:LEVEL40〕
〜インタビュー:夜玄編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
夜玄「名は夜玄、歳はまぁ伏せておきますが、化け物じみた歳ではないですよ。」
土男流「じゃあ次は、なんで大魔王軍に入ったのかを聞かせてほしいんだ!」
夜玄「未来に導かれた…とでも言いましょうか。私はいるべくしてここにいる。」
土男流「よくわからないけどわかったぜ!ところで予知ができるって本当なのか?」
夜玄「常に、確実に、とはいきませんがね。でもまぁ7〜8割方当たっていますよ。」
土男流「それはスゴいぜー!じゃあ是非とも占ってほしいことがあるんだけど、私は」
夜玄「無理です。」
土男流「うぉー!無理なら無理でせめて言わせてほしかったぜー!」
夜玄「まぁ大丈夫、いつか素敵な出会いがあると出ていますよ。彼なんかよりね。」
土男流「グスン…じゃ、じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
夜玄「この戦いの先は私にも読みきれない。でも少なからず、一つの色が消える。」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
土男流は帰りにちょっと泣いた。

 

4-80:対談〔14歳:LEVEL40〕
〜インタビュー:解樹編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
解樹「名前は解樹、歳はもうじき三十路ってとこだ。どうだよ見えねぇだろ?」
土男流「もちろんだぜ!どう見てもオッサンなんだー!」
解樹「ヘコむな…その曇りない眼…。」
土男流「じゃあ次は、なんで大魔王軍に入ったのかを聞かせてほしいんだ!」
解樹「あらゆる「呪い」を集めるのが趣味でね。ここなら手に入りやすいと思ってな。」
土男流「呪いのコレクションなら師匠の方が凄いぜ!足元にも及ばないんだー!」
解樹「師匠って勇者だよな?確かにアイツは面白ぇ素材だよ。いつかバラしてぇ。」
土男流「ただのコレクターが「呪い界の貴公子」をバラすとか鼻で笑っちゃうぜー!」
解樹「な、なんか俺にだけ冷たくねぇか嬢ちゃん…?」
土男流「じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
解樹「凄惨なる殺戮の果てに、新たな呪いが生まれるだろう。俺はそれを見」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
解樹は帰りにちょっと泣いた。

 

4-81:対談〔14歳:LEVEL40〕
〜インタビュー:苦怨編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
苦怨「僕は苦怨、歳は今年で14になりますかね。」
土男流「そういえばアンタは、前に師匠がコテンパンにしたって噂を聞いてるぜ!」
苦怨「あぁ、彼のお弟子さんでしたね。彼には…確かに煮え湯を飲まされましたよ。」
土男流「おぉ!アンタも経験者なのか?アレは凄まじくノドにくるよな!」
苦怨「いや、まさか本物を飲ませる人だとは…。」
忍美「あっ、しのみんもムカついてるのだ!しのみんもアイツには」
土男流「じゃあ次は、なんで大魔王軍に入ったのかを聞かせてほしいんだ!」
苦怨「霊魅様…本家を滅する身としては、まぁコチラ側の方が似合うと思いまして。」
忍美「でね!でね!しのみんは苦怨様をサポートす」
土男流「アンタうるさいからちょっと黙っててくれー!」
忍美「しのみんにも触れるのだっ!無視はイヤなのだー!」
土男流「じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
苦怨「体という檻から放たれ、全ての霊は自由になる。誰も怯えることはない。」
忍美「えと、しのみんは」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
忍美は帰りにワンワン泣いた。

 

4-82:対談〔14歳:LEVEL40〕
〜インタビュー:央遠編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
央遠「俺は央遠、こっちが左遠でこっちが右遠だ。まぁ三つ子ってやつだわ。歳は」
左遠「秘密です。」
土男流「オーケー大丈夫だ!言いづらいお年頃なのはわかったぜオバさん!」
右遠「す、スゴい度胸だねキミ…。」
土男流「じゃあ次は、なんで大魔王軍に入ったのかを聞かせてほしいんだ!」
央遠「昔っから騒動起こすのが好きでよぉ。暇してたら声かけられたもんでなぁ。」
土男流「世界滅亡を「騒動」扱いなのはどうかと思うけどわかったぜー!」
右遠「幼い頃に一番身近にいた年上が、「魔王」になったのも影響しているかもね。」
土男流「おぉ!師匠のお母さんを知ってるのか!世の中狭いぜー!」
央遠「なっ、終ネェにガキが…!?」
土男流「じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
央遠「いやちょっと待て!終わる前にそいつの話を」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
土男流は強引に締めた。

 

4-83:対談〔14歳:LEVEL40〕
〜インタビュー:葉沙香編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
葉沙香「はぁ?なんでこの葉沙香様が、んなこと教えてやんなきゃなんねぇんだ?」
土男流「そう言いつつも名乗っちゃうあたりがニクいんだー!」
葉沙香「バッ、そういうんじゃねーよ!」
土男流「じゃあ次は、なんで大魔王軍に入ったのかを聞かせてほしいんだ!」
葉沙香「最近賞金稼ぎどもがウザくてね。後ろ盾がある方が楽なんだよ、悪ぃか?」
土男流「意外と寂しがり屋さんなんだな!わかったぜー!」
葉沙香「いや、ちょっ…!」
土男流「じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
葉沙香「ま、これを機に邪魔な奴らは一掃してやんよ。世界は無法地帯に変わる。」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
終始土男流のペースだった。

 

4-84:対談〔14歳:LEVEL40〕
〜インタビュー:オロチ編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
オロチ「名はオロチで通っている。言葉は古めかしいがまだピッチピチだ。」
土男流「お?その声…もしかしてアンタ女なのか?男に見えたんだー!」
オロチ「どうでもいいと思っていたが、意外と傷つくものだな…。」
土男流「じゃあ次は、なんで大魔王軍に入ったのかを聞かせてほしいんだ!」
オロチ「かつての約束を果たすためだ。ある者の妹が、僕を殺しに来る。」
土男流「おぉスゴいぜ!殺されるために目立とうとかドMにも程があるんだー!」
オロチ「生にも死にも興味は無い。ただほんの少しでも、アツくなれればいい。」
土男流「じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
オロチ「特に無い。」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
土男流は若干飽きてきた。

 

4-85:対談〔14歳:LEVEL40〕
〜インタビュー:竜神編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
竜神「名はウザン、まぁ竜神でいいがネ。」
土男流「じゃあ次は、なんで大魔王軍に入ったのかを聞かせてほしいんだ!」
竜神「先の大戦時、死ぬカ下につくカを選ばされてネ。他の神も同じと思うヨ。」
土男流「わかったぜ!じゃあ他の神様にはインタビューするだけ無駄だな!」
竜神「私にするのも無駄だと思うがネ。素直に弱点でも吐くと思ったカ?殺すヨ?」
土男流「私は私にできることをするだけだ!師匠のためなら命は惜しくないぜー!」
竜神「…人にそこまで言わせる人物…興味深いネ、一体何者なんだネ?」
土男流「う〜ん、簡単に言えば「悪魔」なんだ!」
竜神「キミはどちら側の人間なんだネ…?」
土男流「じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
竜神「惨劇は繰り返されル。全ては死に絶えル…例外なク、キミもネ。」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
竜神は若干自信をなくした。

 

4-86:対談〔14歳:LEVEL40〕
〜インタビュー:帝雅編〜
土男流「というわけで早速お願いするんだ!まずは名前とか年齢とか知りたいぜ!」
帝雅「私は帝雅。キミの父親くらいの歳と思ってくれていいだろう。」
土男流「じゃあ次は、なんで大魔王軍に入ったのかを聞かせてほしいんだ!」
帝雅「ただのついでだよ。地球に来た目的は、娘を…塔子を捜すことだけなのだ。」
土男流「おぉ!?なんだアンタ盗子先輩のお父さんなのか!?驚いたぜー!」
帝雅「なっ、キミは塔子を知っているのかね!?」
土男流「オゥ知ってるぜ!みんなに虐げられつつも頑張る健気な女の子なんだ!」
帝雅「それは別人だ。」
土男流「大丈夫、いい所もあるんだ!しぶとさだけならゴキブリ並みなんだー!」
帝雅「つまり別人だ。」
土男流「じゃあ最後に、今後の抱負とかあったら言ってほしいぜー!」
帝雅「娘を見つけたらこの星は滅ぼそう。何の未練もなく、二人で暮らせるように。」
土男流「以上だぜ師匠ー!」
理想と現実は別人だ。

 

4-87:褒美〔14歳:LEVEL40〕
土男流の報告映像を見た感じ、なんだかヤル気が失せるくらいほのぼのしていた。
だが、逆に考えれば余裕があるからこそなのだろう。チッ、みんなしてナメやがって。
勇者「ふぅ、さすがの俺も驚いたぜ。まさかホントにインタビューしてきたとはなぁ。」
土男流「もちろんだぜ!面倒だから神様2人は省略したけど気にしないでくれ!」
勇者「いや、これ以上を求めるほど俺は鬼じゃないぞ。褒美をやりたいくらいだ。」
土男流「ほ、本当かー!?じゃ、じゃあ頭をナデナデしてほしいんだー!」
勇者「オーケー任せろ!三半規管が悲鳴を上げるくらい豪快にやってやろう!」
土男流「記憶が飛びそうなのはイヤなんだー!もっと優しくがいいぜー!」
勇者「フッ、俺がお前に優しくなかったことがあるか?」
土男流「何をもってそう言ってるのか考える時間がほしいんだー!」
勇者「にしても…事態は急を要する感じだな。急いで戦力を整えねばならん。」
土男流「そう思って仲間とも連絡取ってみたぜー!」
勇者「お、お前…! よーしわかった、撫でてやるからこっち来い!」
土男流「本当か!?やったぜー!」
勇者には実体が無い。

 

4-88:召集〔14歳:LEVEL40〕
敵の情報収集どころか、仲間集めまでしていたらしい土男流。いつの間にコイツ…。
勇者「やれやれ、この俺の予想を度々上回るとは腕を上げたなナメやがって。」
土男流「褒められてるのか違うのか悩ましいけど嬉しいぜー!」
勇者「だが仲間って具体的に誰だ?雑魚だったら意味はないぞ?」
土男流「師匠の知り合いを中心に捜して、もちろん何人か見つけてきたぜー!」
勇者「ホント見上げた行動力だな…。で?連絡取って何をどうしたって?」
土男流「連絡のついた人達と、あと敵さんも何人かご招待しといたぜ!」
勇者「いや、敵はダメだろ!決戦早めてどうするよ!?つーか招待ってどこに…?」
土男流「えっと、「崩落園遊園地」と「Death忍ランド」なんだー!」
勇者「なぜどっちも遊園地なんだ!なぜそんな楽し…そうな施設でもないが!」
土男流「怒られるとは思わなかったぜ…。姫ちゃん先輩も…ノリノリだったのに…。」
勇者「そうとわかれば話は別だ、でかした土男流!ところで姫ちゃんはどっちへ?」
土男流「んー、確かDeath忍ランドなんだ!」
勇者「おぉ!そういやこの前デートの約束したのもそこだった!よしすぐ行くぞ!」
土男流「その体でか?」
勇者「うぉー!手も握れねぇー!!」
遊んでる場合でもないが。

 

4-89:出発〔14歳:LEVEL40〕
土男流の無駄な計らいで、敵との決戦の場は急遽設けられた。いや、早いんだが。
肝心の俺がいない状況で開戦とかありえないだろ。世界…ヤバいだろコレ…?
勇者「崩落園はエリン、Death忍ならタケブ…逆方向だな。集合はいつなんだ?」
土男流「今日なんだー!」
勇者「早ぇよボケが!ならのんびりインタビュー見てる場合じゃなかっただろうが!」
土男流「大丈夫!どうせ師匠は秋まで動けないんだから問題ないはずなんだ!」
勇者「確かにそうだが大丈夫ではねーよ!」
土男流「師匠はDeath忍へ向かってくれ!もう一方の情報は私が任されたぜー!」
勇者「チッ…まぁこうなっちまっちゃあ仕方ない、そうするしかないか…行くぞっ!」
土男流「おうよっ!あ、みんなに何か伝言はあるかー?」
勇者「もし姫ちゃんがいたら伝えてくれ…そっちじゃないってな!」
どっちでもない可能性も。

 

4-90:開戦〔14歳:LEVEL40〕
そして―――
〜Death忍ランド〜
オロチ「久しいな小娘…やっとだ、やっと会えた。待ちかねたぞ約束の子よ。」
暗殺美「私も捜しまくってたさクソ蛇め…!暗殺人のカタキは、私が討つさ!!」

竜神「お前達が相手カ?子供のつがいカ…つまらんネ。」
冥符「え!カップルに見える!?アンタいい目してるぜ友達になれそうだ!」
商南「ならんでええ!真面目にやらなシバくでホンマ!?」

央遠「ハァ、ったく…。ちったぁ楽しめると思ってたんだがなぁ…。」
無職「な、なんです!?ワチ達をナメたら大変な感じになっちゃうですよ!?」
右遠「やれやれ、この僕達に子供だけで向かってくるとは…」
左遠「ええ、愚かですね。」
下端「負けねッスよ!自分も今回は真面目に頑張るッス!」
ライ「やったるニャー!」
太郎「面倒だけどね。」
召々「そだね。帰っちゃう?」

ワキスメル「キミに恨みは無い。できるだけ楽に、死なせてあげよう。」
解樹「ぐふっ!や、やべぇ…!!
主役を抜きにして
〜崩落園遊園地〜
戦仕「オイオイ女かよ…。でも悪ぃな、今回ばかりは手は抜けねぇぜよ。」
葉沙香「あ゛ぁん?上等だよクソガキがぁー!!」

苦怨「おや、僕のお相手はアナタ方ですか。随分とまぁみすぼらしい姿だ。」
族長「ブハハッ!威勢のいい小僧っこだ。仕置きのし甲斐があるべや。」
忍美「し、しのみんもいるのだ!しのみんがいる限り苦怨様は絶対負けな」
山賊達「いっくぜぇえええ!うぉおおおおおおお!!」


太陽神「いやはや〜、また会うとはなぁ小僧。これもまた運命だわな。」
宿敵「フッ、だがまぁその運命の輪も、この辺で断ち切ろうか。この僕の手でね!」

帝雅「どうやら時が来たらしい。死んでくれたまえよ、拳造君。」
総大将「ハハッ!冗談は顔だけにしやがれぇ!」
始まっちゃう。

 

外伝(弐)