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【No.22:エデン】 | 【Side:快人】 |
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警備室から中庭までの道のりは、あまり人に会わなかったからなのか、ジロさんがヨロシクやってくれたのか、僕らの変装が完璧だったのか、特に疑われてるっぽい気配も感じないで済んだ。
そして辿り着いた中庭。 そこは…まさに『エデン』と呼ぶに相応しい場所だった。 快人「お、おおおお、女の子…!しかもみんな、レベル高ぇ…!」 Aランクが、5人も…! |
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別の子だった。 |
【No.23:突撃】 | 【Side:快人】 |
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さすがは愛桜学園といった感じで、中庭には可愛い子の姿がチラホラ見られた。 これは最高だ。最高すぎる!テンションMAX! 快人「…と、勢いに任せちゃうのが、ぼ…私の悪い所なのは大体わかってる。」 |
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その時だった。 | |
少女A「ゴ〜メンゴメン、遅れちゃったよ。待ったー?」 健二「Σ( ̄□ ̄;)!?」 快人「Σ( ̄□ ̄;)!!!!」 ね、姉ちゃん…!! |
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惨劇が幕を開けそうな感じ。 |
【No.24:暗雲】 | 【Side:快人】 |
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イケてる感じの3人組に、意を決して話しかけたその時、そこに現れたのは…なんと、あの恐ろしい凛姉ちゃんだった。 もし正体がバレようものなら、制服の件とか、友達の前で恥かかされたとか、なんか今日ムシャクシャしてるとか、なんとなくとか、とりあえずとか、そんな理由でボッコボコにされるのは目に見えてる。死にたく…ない…! 快人(ガクガクブルブル…!) |
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怪しい雲が立ち込めてきた。 |
【No.25:限界を超えて】 | 【Side:快人】 |
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姉ちゃんと愉快な仲間達との会話は凄まじくスリリングで、もう全身からほとばしるイヤな汗が止まらない。そして代わりに心臓が止まりそう。 なんとか誤魔化そうとは思うけど、これ以上話したら絶対バレる。早く…逃げたい…。 凛「んー、よく見ると見たことある顔なんだよね〜二人とも。どっかで会ったっけ?」 そう言って颯爽と逃げようとした僕達。今逃げれば、まだ作戦は立て直せるはず…! 凛「…待ちなよ。」 |
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【No.26:そして侵入】 | 【Side:快人】 |
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ひょんなことから、姉ちゃん達に学校を案内されることになった僕達。 なんというか、もう引き返せない所まできてしまった気がする。こうなったら、もう腹をくくるしかないのかもしれない。もしくは首をくくるしか…。 ちなみに、『姉ちゃんズ(仮)』の構成員は大体こんな感じ。 A:凛姉ちゃん・・・言わずと知れた僕の姉ちゃん。一言で言うなら『鬼』。 昼休みが終わり、とりあえず中庭から校内に入った僕達は、ちょっと用があると言って消えた姉ちゃんを待っていた。 凛「ハ〜イお待たせ〜。さっ、行こっか!」 |
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【No.27:追い風と向かい風】 | 【Side:快人】 |
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学内侵入どころか、いきなりトイレに向かおうとか言い出した佳奈さん。これは絶対マズい。 別に個室の中を覗くわけじゃないから何が起きるってわけじゃないけど、もしこれから先、姉ちゃんに正体がバレた時のことを考えると、そんな冒険するわけにはいかない。 幸いなことに、僕にはまだその手の趣味は無い。トイレに興味を持つのは多分もっと『上級』の人達だ。僕には、まだ早い。 快人「いい!行かない!トイレは…チョット…!」 キタ!追い風キター! …ん?理事長室に行けないってことは向かい風か? 凛「んにゃ、行こうよ。」 |
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【No.28:悪寒が全力疾走】 | 【Side:快人】 |
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ちょっとやそっとの無茶は物ともしない性格でお馴染みの姉ちゃんは、煽ったら案の定乗ってきた。もうここまできたら流れに身を任せるしかない。
健二「え、えっと…でもいいんですか?バレたらみなさん怒られるんじゃ…」 突如厳しい顔になり、振り返った姉ちゃん。耳を澄ますと足音らしき音が聞こえてきた。 健二「えっ!?い、一体何が…!?」 そう言って走り出す僕は健二と走り出した。いろんな意味で早くこの場から離れたかった。 佳奈「ふぅ〜…さ、早く行こうぜ。でないと先生あの子らに気づいちまうよ。」 凄まじい悪寒が背筋を駆け抜けたけど、気のせいであってほしいと切に願った。 |
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後に体で知ることになる。 |
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