第三十七章

 

4-556:代打〔14歳:LEVEL45〕
一か八かの賭けに破れ、勇者は逝った。
その死に顔は、何かとても納得いかなそうな顔だった。
盗子「え…?」
勇者「・・・・・・・・。」
盗子「ゆ、勇者…?」
勇者「・・・・・・・・。」
盗子「ウソ…だよね?ねぇ、なんで息してないの…?ねぇ…?」
勇者「・・・・・・・・。」
盗子「あ、わかった!ドッキリでしょ?そんなん騙されるわけないじゃん!アハハハ」
勇者「・・・・・・・・。」
盗子「ハハ…ハ…。 ねぇ、起きてよ勇者…イヤだよこんなの…。」
勇者「・・・・・・・・。」
盗子「お願いだよっ!もう殴られても蹴られても、殺されてもいいからぁーー!!」

大魔王「オッケー。」
ピンチヒッターが現れた。

 

4-557:始末〔14歳:LEVEL45〕
重傷ながらも、立ち上がってきた大魔王。
そして、ゆっくりと盗子の方へと歩き出したのだった。
大魔王「万が一、蘇りでもしたら困るしねぇ…しっかり首をハネておかないと。」
盗子「こ、来ないでよ!勇者には指一本触れさせないんだからっ!!」
暗殺美「フン、言うだけな雑魚は黙ってろさ!こういう場合は…」
絞死「こうするんですよ!!」
暗殺美と絞死のタッグ攻撃。

だが片手で弾き返された。
暗&絞「うわぁああああっ!!
賢二「下がって二人とも!ここは、僕がやる!!」
大魔王「あ? 見てなかったのキミ?もうキミごときにできることなんて何一つ…」
賢二「確かに僕だけじゃ無理だけど…でも、姫さんの協力があれば…!」
姫「うん、任せてよ賢二君。こう見えて強力だよ?」
絞死「全然通じてないような…。」
盗子「あ、あるの奥の手!?一体どんなんなのさ賢二!?あと、危険…なの?」
賢二「うん…。敵も味方も、全てを焼き尽くす超絶火炎魔法…名は、〔灼熱地獄〕。」
一種の自爆テロだった。

 

4-558:実力〔14歳:LEVEL45〕
ついに覚悟を決め、危険な魔法に全てを託すことにした賢二。
だがサポート役が姫というのは大丈夫か。
賢二「お願い姫さん!魔法力全開で、こっち側に氷の防壁を張って!」
盗子「あっ、なるほど!そうすれば魔法は敵だけに…」
姫「シロップは…?」
賢二「…ゴメンみんな、僕と死んでっ!!」
盗子「イヤァアアアアアア!!」
暗殺美「ふ、フザけんなさ!死後の世界でまで一緒だとかそんな…そん…キャッ☆」
絞死「なんでまんざらでもなさそうなんですか。」
賢二「見せてあげるよ、僕の本当の実力をっ!必殺魔法…「灼熱地獄」!!」
賢二は〔灼熱地獄〕を唱えた。

だがMPが足りない。
賢二「実力出ちゃったーーーーー!!」
賢二の真骨頂だった。

 

4-559:対抗〔14歳:LEVEL45〕
久々に本来の力を発揮した賢二。
人生最後かもしれない見せ場でアレとは心底ガッカリだった。
暗殺美「ま、まったく最低な奴さ!でもそんなところが萌え…も、燃えてしまえさっ!」
賢二「あ、うん…いや、無理かな…MP無いし…。」
絞死「どうやら…ここまでみたいですね…。」
大魔王「あ、キミらは後回しね。まずは一番邪魔な…「勇者」を粉々にしないとさ。」
盗子「だ、ダメダメダメだもん!これ以上勇者を傷つけるなんて…」
大魔王「諦めなよ。僕に対抗できる子供なんて、もう存在しないんだ。」
大魔王の攻撃。
冷酷な刃が勇者を襲う。

だが、誰も動けなかった。












ガキィイイイン…!!



キィイイン…

ィイイン…







盗子「え…?」

絞死「なっ!?」

暗殺美「そ…その剣は…!」

賢二「魔神の剣…!ゆ、勇者君!?」



「む?ほぉ、コレが魔神の…。どうりで妙に馴染むわけだ。」



大魔王「ば、バカな!この領域に、大人が入って来られるはずが…!」

「あ゛?オイオイ、失礼なこと言うなよ…誰がオッサンだって?」





魔王「こう見えて俺は、まだ14だぞ。」

魔王が降臨した。

 

4-560:再会〔14歳:LEVEL45〕
もう助けは無いと思われた状況で現れたのは、なんと魔王だった。
だが相手が相手だけに喜んでいいのかどうかは微妙だ。
賢二「え…ま、魔王さん…!?ななななんでアナタがここに…!?」
大魔王「ハァ、やれやれ…ん?よく見ればキミ、魔神の泉のほとりで…」
魔王「よぉ、あの時は世話になったな。決着つけられる日が来るのを待ってたぜ。」
賢二「ちょ、ちょっと待って!魔王さんは…魔神爆破の時に亡くなったはずじゃ…?」
魔王「あ〜、鴉…俺の部下に「影武者」がいてな。不本意ながら命を救われた。」
暗殺美「影武者…確か主がピンチの時に身代わりで死ぬという不幸な捨て駒さ。」
魔王「ま、あまりにデカい爆発だったせいで、しばらくは静養が必要だったがなぁ。」
大魔王「ふ〜ん…で、傷が癒えたから仲間を助けに来た〜ってわけね。」
魔王「仲間だぁ?んなわけあるかよ。特に勇者やそこの賢者は、俺の宿敵なんだ。」
賢二「あぁ懐かしいな…その設定…。」
魔王「だがまぁ、今はそれ以上に…ムカつく奴がいるんだわ。」
大魔王「…な〜んか、雲行き怪しいなぁ…。」
魔王「そう、この俺を差し置いて“大”魔王だとか抜かしやがる…ナメたガキがなぁ。」
名前には敏感だった。

 

4-561:目腐〔14歳:LEVEL45〕
幸いなことに、魔王は大魔王に敵意むき出しな感じ。
うまくいけば押し付けられそうな感じだ。
盗子(ね、ねぇ賢二?これってウチらにとって追い風なの向かい風なのどっち…?)
賢二(どうなんだろ…?どちらが勝っても未来は地獄って気もするし…)
魔王「オイそこの可愛いネェちゃん?」
盗子「えっ、あ、アタシ!?」
暗殺美「いや、この状況で笑えないジョークはよせさ。」
盗子「う、うっさいな!わかっ」
魔王「そうだよ他にいるかよ?」
盗&暗「ええぇっ!?」
魔王「目障りだ、そのゴミ持って…とっとと失せな。」
盗子「え…もしかして、勇者の…ために…?」
魔王「フン、勘違いするなよ?ただ顔も見たくねぇほど邪魔なだけだ。」
暗殺美「プフッ!このツンデレめがさ!」
絞死「アナタが言いますか。」
大魔王「やれやれ…ま、いいけどね。どうせ結末は同じなんだから。」
魔王「自称大魔王風情が、生まれついての魔王様に勝とうってか…フザけた話だ。」
そして魔王決定戦が始まる。

 

4-562:酷似〔14歳:LEVEL45〕
そんな感じで始まった、魔王vs大魔王の超悪魔大戦。
賢二らは勇者を抱えてそそくさと逃げたのだった。
魔王「つーわけで、早速始めるとすっかね。あの時の続きをよぉ。」
大魔王「あ〜、悪いけどもうあの頃の僕とは違うんだよね〜。相手にならないよ?」
魔王「そう自分を卑下するなよ。」
大魔王「へぇ、キミもムカつくくらいに自信家だね…。死んだ彼とは兄弟か何か?」
魔王「あんな奴と一緒にするな。俺は世界征服を目論む、残虐な魔の王だぞ?」
大魔王「じゃあなおのこと。」
魔王「フン、どうやら貴様は俺をナメているらしい。ならば見せつけてやらねばな。」
大魔王「それはこっちのセリフだよ。ま、見えるかわかんないけどね〜。」
ザシュッ!
大魔王の攻撃。

ミス!魔王のカウンターが炸裂した。
大魔王「ぐっ…へぇ、口だけじゃないんだ。」
魔王「驚いたか?ならもっと見て驚け聞いて驚け。泣いてわめいて、そして死ね。」
ザザシュ!ズバババババッ!
まるで勇者のようだ。

 

4-563:秘策〔14歳:LEVEL45〕
その頃、終焉の間から逃げ出した面々は…。
〜大魔王城最上階:終焉の間 前〜
賢二「ゼェ、ゼェ、な、なんとか…逃げられたね…!良かったぁ…!」
父「おぉ戻ってきたのかお前達!一体何があった?遠目に見えてはいたが声は…」
暗殺美「勇者が死んだのさ。」
父「む…?ハッハッハ!オイオイ、いくら父さんでもそんな大胆なドッキリは」
暗殺美「マジさ。」
父「…お?」
絞死「残念ですが…事実です。」
父「おおゆうしゃよ、しんでしまうとはなさけない。」
盗子「えっ!?こんな状況でいきなり何を!?」
父「フッ、一度言ってみたかったんだ。どうだ王様っぽかったか?ん?」
賢二「そ、その余裕な感じ…もしかして何か秘策でもあるんですか!?」
父「もちろんだ。こう見えて私は「不可解を華麗にスルー男」と呼ばれた男だぞ?」
賢二「いや、できれば不可能を可能にしてほしいんですが…。」
姫「私にも不可能は無いよ。」
暗殺美「アンタは存在自体が不可解なのさ。黙って茶でも飲んでろさ。」
マジーン(首)「つーか無理だろ絶対ぇ?俺も人生長ぇが聞いたこともねぇよ。」
暗殺美「首だけで生きてる前代未聞な化け物も黙ってろさ。」
絞死「「死者蘇生」…確かに、これまでその術の開発に成功した者はいないとか。」
父「うむ。だがしかし、そんな奇跡を起こすのが親子の力というものなのだっ!」
賢二「そ、その摩訶不思議な構えは一体…!?」
父「さぁ起きるんだ勇者、父の愛を受け止めろ!禁断の魔法…「死者蘇生」!!」
父は「死者蘇生」と叫んだ

…だけだった。

 

4-564:亡霊〔14歳:LEVEL45〕
勢いでなんとかしようとするも、当然のごとく失敗した父。
突き刺さる冷たい視線に耐えかね、泣きながら走って逃げた。
賢二「行っちゃったね…。自信満々で言い切っただけに気持ちはわかるけど…。」
暗殺美「そもそもあんな変人に期待した私らがアホだったのさ。最悪さ。」
盗子「やっぱり…諦めるしかないのかな…。ヤだよ…そんなのイヤだよアタシ…。」
姫「大丈夫だよ盗子ちゃん。きっと誰かが治せるよ?」
絞死「自分の職業をお忘れでは…?」
賢二「ん…?盗子さん、何か変な小袋が落ち…」
盗子「どうしよう…勇者がいなきゃ、あの二人のどっちかに世界が…。勇者ぁ…!」
盗子の涙が小袋に落ちた。
小袋は弾けて消えた。

なんと!皇子の亡霊が現れた。
賢二「う、うわー!勢い余って関係ない霊が来ちゃったーー!?」
盗子「お…お…お母ちゃん!?」
暗殺美「ハァ!?アンタの親がこんなまともな顔して…そもそも人のはずがないさ。」
盗子「アンタの方が人でなしだよ!」
皇子「時間が無いの。まずはとりあえず…」
盗子「え…?」

皇子「逃げ出した、お仕置きなの。」
盗子はボコボコにされた。

 

4-565:博打〔14歳:LEVEL45〕
小袋の中から再び現れた皇子の亡霊。
盗子は母の愛を顔面に刻まれたのだった。
盗子「ぐふっ…え、えっと…マジでお母ちゃん?でも一日だけの復活だって…」
皇子「こうなる気がしたから、霊魂の一部を小袋に移してたの。長くはもたないの。」
マジーン(肩)「それが「天帝」の力か…やっぱハンパ無ぇな。常識外れだぜ。」
皇子「そう、世の常識にとらわれない奇跡の力…「天帝」に、不可能は無いの。」
盗子「じゃあ…じゃあアタシが頑張れば、勇者は生き返るかもしんないの!?」
皇子「寝言は寝て言うの。途中で逃げたくせに。」
盗子「えぇっ!?」
暗殺美「まったくさこのヘタレめ。親の顔が見てみたいさ。」
盗子「じゃあ見てよ今!今しか見れないから見といて!」
皇子「でも、「皇女」として育てられなかったアナタの力は…ある意味未知数なの。」
賢二「確かに、ここまで不遇な人生歩んでる皇族もいないでしょうね…。」
絞死「つまり、試してみる価値くらいはあると?」
皇子「あくまで可能性の話なの。それに、どんな能力かは運で決まるの。」
盗子「も、もしも…最悪の結果になったら…?」

皇子「地球が滅ぶの。」
最終兵器盗子。

 

4-566:決意〔14歳:LEVEL45〕
皇子いわく、盗子には未知の可能性と危険性があるとか無いとか。
盗子「う〜ん…どうすれば…。勇者は大事だけど地球が滅んじゃっても困るし…」
皇子「大丈夫なの。みんなで死ねばあの世でまた一緒なの。人でごった返すの。」
盗子「いや、それ縁起でもないから!」
皇子「だったら頑張ればいいの。こうして会えただけでも…私は幸せだったの。」
盗子「あっ!お母ちゃん…体が消えて…」
皇子「やりたいようにやれば、きっとどうにかなるの。幸せになってね…塔……」
皇子は消えてしまった。
盗子「お、お母ちゃん…ぐすん。」
暗殺美「フン、泣いてる場合じゃないさ。こうなったらアンタが頑張るしかないのさ。」
姫「暗黒の儀式だね。」
暗殺美「違うと言いたいけど勇者が生き返るとなるとあながち間違いじゃないさ。」
絞死「やれますか、盗子さん…?」
盗子「も、もちろんやるよ!どうすればいいのかは…まったくわかんないけど!」
暗殺美「確かにろくなアドバイスが無かったさ。」
皇子は何しに来たのか。

 

4-567:願望〔14歳:LEVEL45〕
盗子に適当に託し、皇子は消えた。
だが何をどうすればいいのかはサッパリだった。
盗子「ど、どうしよ…どどどどーしよ…。アタシどーすれば…?」
暗殺美「もうやりたいようにやっちまえさ。アンタの親も最後にそう言ってたしさ。」
盗子「や、やりたいように…?」
姫「じゃあショック療法だね。」
賢二「いや、姫さんがやりたいようにやったらシャレにならないから…。」
盗子「やりたいように…。」
絞死「ええ、やりたいように。」
盗子「・・・・・・・・。」



チュ☆
なんと!盗子は勇者にチュウした。
賢二「わ…!」
姫「あー…。」
絞死「うわ…。」
暗殺美「お゛えぇぇえええええええ!!」
盗子「…テヘ☆」
暗殺美「「テヘ☆」じゃないさ!なんておぞましい光景を見せ…」
ピカァアアアアアアアアアアア…!!(輝)



勇者「ぎゃああああああああああああああああああああああああああああ!!!
ショック療法だった。

 

4-568:無視〔14歳:LEVEL45〕
盗子が与えた想像を絶する苦痛により、なんと勇者は目を覚ました。
それが天帝の力だったのかどうかは謎だ。
盗子「ゆ、勇者…勇者ぁ…!良かっ」
勇者「あwせdrftgyふじこ…!zsxdcfvgbhんjmk…ひぎゃああああああああ!!」
賢二「な、なんかありえないくらい取り乱してるね…。」
絞死「ええ…生還を祝おうって空気も粉々にブチ壊されましたね…。」
暗殺美「仕方ないさ。この私が勇者なんかに対して同情しちゃうレベルの惨事さ。」
勇者「うぐっ…うぅ…す、すまん賢二…「濃硫酸」を。」
賢二「いや、そんなので口ゆすいだら酷いことになるから!溶けちゃうから!」
勇者「頼む賢二!お願いだからぁあああああああああ!!」
賢二「ま、まさか勇者君に泣きながら土下座される日が来るなんて…。」
姫「おかえり勇者君。」
勇者「…ああ、ただいま姫ちゃん。 オイ賢二!今の状況をわかりやすく説明しろ!」
賢二「えっ!?あの、その…突如現れた魔王さんと大魔王が魔王頂上決定戦で…」
勇者「オーケーさっぱりわからんが任せろ!俺は、そのために帰ってきた!」
盗子「あの、勇…」
勇者「よーし!頑張るぞぉーーー!!」
勇者は無かったことにした。

 

4-569:突入〔14歳:LEVEL45〕
死の剣を振るったはずの俺だったが、なぜか、なぜだか奇跡的に生き返った。
理由はまったくわからんが助かった。まぁいい気にしないことにしよう。そう、絶対に。
父「う…うぉー!勇者が生き返ってたぁー!そうかやはり父の愛がふっ!?
勇者「チッ、親父か…失せろ役立たずめ。この溢れ出す妙な力でブチ殺すぞ?」
父「む、そうか…一度死んで蘇ったことにより、完全に「我力」が覚醒したようだな。」
勇者「我力…なるほど、やはり根拠ある力だったか。さすがは神に選ばれし俺だ。」
暗殺美「フン、調子に乗んなさ。さっき調子こいて死んだのを忘れたのかさ?」
勇者「忘れたな。俺は都合の悪いことは器用に忘れるタイプだ。」
賢二「勇者君、えっと、僕らは…」
勇者「お前らはここから見ているがいい。邪魔だから入ってきたらブッた斬る。」
絞死「わかっていますよ。もはや私達の出る幕じゃない。」
姫「お土産よろしくね?」
勇者「すまんな姫ちゃん…大魔王にくれてやるつもりなんだ、「冥途の土産」はな。」
盗子「あの、勇…」
勇者「そういえば土男流はどうした?」
盗子「だからなんで無視すんの!?ねぇこっち見てよ勇者ぁ!」
勇者「さーて!行くかぁーーー!!」
勇者は扉を開けた。

 

4-570:目覚〔14歳:LEVEL45〕
そんなこんなで俺は、意気揚々と扉を開けた。だがそこに…大魔王はいなかった。
勇者「オイオイこりゃどういうことだ?なぜ貴様は一人でのんびり転がっている?」
魔王「ぐっ、テメェ…勇者か…?なんで生きてやがるよ…?」
勇者「聞くな。俺の華麗な土下座を見たくなかったら聞かないでくれ。」
魔王「ケッ、まぁいいが…気ぃ抜くなよ?死ぬぞ。」
勇者「む…? ハッ!!」
ズゴォオオオオン!
大きな何かが降ってきた。
勇者は間一髪で避けた。
勇者「チッ、なんでこんな所で落石…じゃない…だとぉ…!? “拳”かっ!?」
魔王「そうだ…どうやら目覚めちまったようだぜ…史上最悪の、悪魔がなぁ。」
勇者「こ、この“巨人”が…!」

巨人「さぁ…続きを見せようか、悪夢の続きをなぁ。」

は、話が違うぜオイ…。
そして最終章へ。

 

第三十八章