第三十四章

 

4-511:宝剣〔14歳:LEVEL45〕
姫ちゃんの功績により弱っていたこともあり、なんとか女神を打ち倒すことができた。
盗子「お疲れ勇者ー!スゴかったね!あ、もしかして魔力が戻ったとか?」
勇者「…いいや、全くだ。むしろ「断末魔」を取り込む前より綺麗サッパリ感じない。」
賢二「あっ、もしかして…」
勇者「もしかしない。」
賢二「ええぇっ!?」
勇者「なるほど、出生時の封印で封印し損ねた残りカスまでゴッソリ消えたのか。」
賢二「言わせなかったくせに自分で言っちゃうのはなぜ!?」
暗殺美「つまり、もうアンタにはこれっぽっちも力が残されてないって意味かさ。」
土男流「そ、そんなぁー!それじゃ師匠の魅力が半減なんだー!」
賢二「ど、どう勇者君?今みたく、大魔王にも…勝てそう…?」
勇者「難しいな。凄まじく強靭な剣でもない限り、奴には勝てまい。お手上げだよ。」
盗子「ゆ、勇者〜…。」
絞死「…いいえ、希望はまだ…ありますよ。」
勇者「なんだ、やっと起きたのか絞死。で?何があるって?」
絞死「我が魔国城から…大魔王軍に一時奪われた際、消えたものがあるのです。」
勇者「消えたもの…それは一体なんだ?」
絞死「恐らく今はこの城にある、あの伝説の剣をもってすれば、あるいは…。」

〜その頃〜
大魔王「ふぅ〜…さ〜て、そろそろコイツの出番かなぁ?この、「闘神の剣」のね。」
むしろ大ピンチだった。

 

4-512:勇気〔14歳:LEVEL45〕
ねぼすけ絞死が言うには、なんでも真の神が創ったという幻の剣があるらしい。
なんともこの俺に相応しい剣じゃないか、気に入った。是非とも手に入れてやるぜ。
勇者「と思ったんだが…無謀だな、それでも奴には勝てん。今は逃げるが勝ちだ。」
盗子「えっ…?ど、どーしたの勇者?ガラにもなく弱気じゃん?」
勇者「む?当然だろ、死んだら終わりだ。生きてりゃいくらでもチャンスは来る。」
賢二「いや、確かにその通りだけど…なんか勇者君っぽくなくて…ねぇ?」
暗殺美「ここまで来て怖気づいたのかさ?まったく情けない奴めさ。」
土男流「そうだぜ師匠ー!こうなったら死ぬ覚悟でいくだけなんだー!」
勇者「お前ら…」
賢二「行こうよ勇者君!ぼ、僕も覚悟を決めたよ!」
盗子「そうだよ勇者!行こうよ!」
勇者「よし、勝手に逝ってこい。」
賢&盗「ええぇっ!?」
勇者「お前ら、バカだろ?状況考えてモノ言えよ雑魚どもめ。脳天カチ割るぞコラ。」
賢二「ま、まさか勇気を振り絞った結果これほど罵倒されようとは…。」
勇者「よーし、じゃあ10数えてやる。その間に俺から逃げろ、捕まえたら…殺す!」
死のゲームが勃発した。

 

4-513:格好〔14歳:LEVEL45〕
野生の感で、ふいに一風変わった手を思いついた俺。はてさてどうなることやら。
賢二「ちょ、なんでいきなりそんな流れに…!?落ち着いて勇者君!」
勇者「いぃーーーーーち!」
盗子「目がマジだよ殺され…あっ、姫は!?うん、やっぱりいないよチックショウ!」
暗殺美「さっきお茶がどうとか言いながら階下に消えたさ。まったく自由っ子めさ。」
土男流「捕まえてほしいけど捕まったら殺される…うぉー!はがゆいぜー!」
絞死「やれやれ…なんでこんなことに…。」
5人は走り去った。
タタタタタッ…タタ…
勇者「にぃーーい!さぁーーん!しぃーーーい……ふぅ〜…」

勇者「ゴォーーーー!!」
ガキィイイイン!(受)

帝雅「チッ…気づいていたのか、小僧。」
勇者「出迎えは俺だけだが、まぁ安心しろ。たっぷりと…もてなしてやるよ。」
勇者は格好をつけた。

 

4-514:都合〔14歳:LEVEL45〕
巧妙に気配を隠していた帝雅。だが、この俺をあざむけると思ったら大間違いだ。
帝雅「なにやら、残るは大魔王だけのようだね。いやはやまさかの大健闘だ。」
勇者「さっき暗殺美に、お前は親父が相手してたと聞いたが…奴は死んだのか?」
帝雅「…残念ながら生きているよ。敵ながら、尊敬に値する強さだよ彼は。」
勇者「ならばなぜここにいる?しかもタケブ大陸からの遠距離を…どうやって?」
帝雅「それは、私が宇宙で手に入れた「瞬間転移装置」…その力のおかげさ。」
勇者「フン、なるほど。勝てんから機械に頼って逃げてきたってことか、雑魚めが。」
帝雅「ち、違う!戦略的撤退だ!あえて距離をとったのだ!これも作戦なのだよ!」
勇者「なるほど、会えない時間が愛を育てると。」
帝雅「言ってない!!」
勇者「まぁいい、貴様に会えたのは好都合…それに変わりはないのだから。」
帝雅「なにぃ?好都合…だと?」
勇者「後で賢二達に試そうと思っていたのだがな、貴様の方が効果が見やすい。」
帝雅「どうやら、何かフザけたことを考えているようだな。」
勇者「試させてもらうぜ。俺の新必殺剣が、どれほど通用するのかをな。」
賢二らは命拾いした。

 

4-515:腕試〔14歳:LEVEL45〕
女神戦で若干の手応えは感じたものの、今のまま大魔王に挑むのはまだ不安だ。
チョメ太郎のおかげでそれなりの武器も手に入ったし、一度剣で試しておきたい。
帝雅「フン、相変わらず態度のデカい…む?魔力が微塵も感じられんが…?」
勇者「あぁ悪いな、実家に忘れてきた。」
帝雅「忘れるか!! フッ、そうか激闘の末に枯れ果てたか。愚かだな。」
勇者「まぁ魔力の分だけ出力は落ちたろうが、磨き上げた剣技に遜色は無い。」
帝雅「そうか…まぁいい。死した息子を前に、狼狽する彼を討つというのも一興か。」
勇者「ほぉ、それは面白いな。ならば俺はその逆バージョンといこう。」
帝雅「貴様、ことあるごとに塔子を…まさか」
勇者「大嫌いだ!!」
帝雅「それはそれで殺す!」
勇者「フッ…いくぞ帝雅。貴様の持つ負の遺伝子は、この俺が絶やしてくれる。」
次は盗子の番だ。

 

4-516:手段〔14歳:LEVEL45〕
そして帝雅とのバトルが始まった。相手にとって不足は無い…というかやはり強い。
勇者「死ねぇええええ!「千刀滅殺剣」!!」
帝雅「甘いわぁ!「帝王青龍斬」!!」
ガキィイン!
勇者「ふぅ〜…やるな貴様、親父が一目置くだけある。」
帝雅「フン、こちらのセリフだよ。とても子供とは思えぬ動きだ。」
勇者「フッ、よく気づいたな。「四十肩」なんだ。」
帝雅「そういう意味じゃない!!」
勇者「やはり「刀神流」だけではキツいな。ま、所詮は変人が生み出した流派か。」
帝雅「おや?なんだね、貴様は彼から「縦横無尽流」を継いではいないのか?」
勇者「ん?一戦交えた時にいくつか見た程度だ。アレは教育のできん親でなぁ。」
帝雅「それは見ていればわかる。」
勇者「さて、どうしたものか…。技でも通じんとなると、もう八方塞だ。」
帝雅「ならば諦めるがいい。もはや正攻法で、私に勝つ手段など無い。」
勇者「なに…?オイ貴様、今なんと言った?」
帝雅「フフフ、何度でも言ってやろう!貴様に、勝機などない!」

そうか、こだわるだけ無駄か…「正攻法」。
論点が違った。

 

4-517:自由〔14歳:LEVEL45〕
この俺としたことが、知らぬ間に正攻法で闘うことに執着しすぎていたようだ。
ただでさえキツいってのに、普通にやって勝てるわけがないじゃないか。
むしろ目指すべき道は「邪道」…手段なんて関係ない。要は勝てばいいんだ。
勇者「礼を言うぞ帝雅。貴様は大切なことを思い出させてくれた。」
帝雅「大切なこと…だと…?」
勇者「あーーっ!あんなところに…」
帝雅「フンッ!親子揃ってくだらない手を」
勇者「そう、アンナとコロニーに…あの場所に隠れてさえいれば…!」
帝雅「一体何が!?その後一体何が…ハッ!」
勇者「隙アリィーー! 食らえ伝説の必殺剣、「問答無用剣」!!」
帝雅「なっ…!?」
勇者はグーで殴った。
帝雅「ぐわっ!? おのれ、なんと立て続けに卑怯な…!」
勇者「おっと、足元に気をつけな?」
帝雅「じ、地雷!?いつの間に…」
ドガァアアアアアアン!(爆発)

ふむ、しっくりきた。
「邪道」というか「外道」だった。

 

4-518:軌道〔14歳:LEVEL45〕
やりたいようにやったら意外とうまくいった。やはり生真面目な奴ほど扱いやすい。
勇者「フッ、どうだ?随分と辛そうだが、そろそろ楽になりたくはないか?」
帝雅「ゼェ、ゼェ、フザけおって貴様…!絶対に許さんぞぉおおおおおおお!!」
勇者「やはり、あの程度じゃトドメは刺せんか。必殺の一撃が必要のようだな。」
帝雅「殺す!ブチ殺してくれるわぁあああああああ!!」
勇者「キレたか…いいだろう、俺もぼちぼち終わりにしたいと思っていたところだ。」
帝雅「無駄だ、貴様の剣は見切った!食らえ我が最終奥義、「帝王朱雀葬」!!」
勇者「さらば帝雅、あの世へ帰れ!「十字故郷(クロスカントリー)」!!」
帝雅「なっ!?そ、その軌道は「縦横無尽流」…じゃ、ない!!」

ザシュッ!(斬)
帝雅は見切れてなかった。

 

4-519:超人〔14歳:LEVEL45〕
何度も同じ手に引っ掛かる帝雅に、「千刀滅殺剣」をブチ込んだ俺。
ショボショボ流派の奥義とはいえ、まともに当たればさすがの威力だ。勝った!
勇者「ふむ…なかなか得るもの多き一戦だった。感謝するぞ、いま楽にしてやる。」
帝雅「フ…フフフ…フハハハハハ!」
勇者「む?なんだ貴様、気でもふれたか?」
帝雅「わ、我が「帝王朱雀葬」の初弾はフェイク…敵を葬るのは、背後からだ。」
朱雀「キュェエエエエエ!」
勇者「しまった、油断し…」
ドドォーーーーン!!
勇者は不意を突かれた。

だが、攻撃は謎の影に防がれた。
父「ゼェ、ゼェ、な、なんとか…間に合ったか…!」
勇者「お、親父…!?」
帝雅「バカなっ!確かにタケブ大陸に置き去りにしたはず…どうやって…!?」

父「は、走って…!」
勇&帝「走って!!?」
真の怪物が現れた。

 

4-520:直球〔14歳:LEVEL45〕
不覚にも背後を取られた俺を救ったのは、タケブ大陸にいるはずの親父だった。
なにやら走って来たらしいが、人間に…普通の生物になせる業じゃない。化け物め。
勇者「チッ、やれやれ…。貴様ごときに借りを作るハメになるとはな。ムカつくぜ。」
父「す、捨て身で助けた結果コレとは…。」
帝雅「フ…フフ…やはり最期まで、最も邪魔だったのは…キミだったか、凱空君…。」
父「長き因縁もこれまでだな帝雅よ。だが最期に一つ、悲しい知らせがあるんだ。」
帝雅「む…?」
父「お前は、盗子の父じゃない。チュウだけでは…子供はできんのだよ。」
帝雅「ば、バカな!そんな…パピーの話と違う!」
父「やはり驚いたか…。だが私はそれ以上に「パピー」に驚いたぞ。」
勇者「貴様はバカか?子ってのは男と女が(ピーー!)して(バキューン!)して…」
父「ちょ、ちょっと待て!確かにそうだがド直球にも程があるぞ勇者!」
帝雅「そんな…そんなバカなことが…。ならば、私は…何のために…」
勇者「フッ…さらばだ帝雅。全ての愛に見放され、絶望の果てに死ね。」
帝雅「塔子…皇子…うわぁあああああああああ!!」

ドスドスッドスドスドスッ!!(刺)
勇者は容赦無かった。

 

4-521:威厳〔14歳:LEVEL45〕
やっとのことで帝雅を葬り、これで残すは大魔王のみとなったわけだ。
親父もいるし勝機も見えてはきたが、その前に一つ気になることがある。
勇者「オイ親父、さっき盗子は帝雅の子じゃないと言っていたが、どういう意味だ?」
父「ふむ…真相は知りようもないが、もしかしたら盗子は…「神の子」やもしれん。」
勇者「む?何言ってるのかよくわからんが、冗談は息子以外の全てにしてくれ。」
父「そ、存在を全否定されるとは…。」
勇者「神の子っていや旧世界の神話に出てくるアレだろ?あまりにも壮大すぎる。」
父「いや、お前の人生もよっぽどだと思うが。」
勇者「ま…いつか解剖でもすりゃわかるだろう。 ところで親父、これからどうする?」
父「いま聞き捨てならないセリフを聞いた気がするが…まぁいい。大魔王の件か?」
勇者「ああ。かくかくしかじかで敵は更に強大になったわけだが…勝てるか?」
父「フッ…お前はこの私を、誰だと思っている?」
勇者「ストーカー。」
父「そんな認識だったの!?」
勇者「どうやら自信アリのようだな。ならば逃げるのはヤメだ…行くぞ、ポチ。」
父「ワンッ!って違う!!」
父の威厳はどこへ。

 

4-522:覚悟〔14歳:LEVEL45〕
親父もヤル気っぽいので、俺達はUターンして再度大魔王に挑み直すことにした。
〜大魔王城最上階:終焉の間 前〜
勇者「さて、いよいよだな…。どうだ親父、死地へとおもむく心境は?」
父「フッ、とても新鮮な気分だな。死を覚悟したのは母さんと喧嘩した時くらいだし。」
勇者「「夫婦喧嘩」が「世界大戦」レベルってどうなんだ。」
父「…いくら私といえど、今回ばかりは命の保証は無い。お前の場合なおさらな。」
勇者「とはいえ行くしかない。命の心配なんて、してる場合じゃないんだ。」
父「そうだな…だが何も二人して、死ぬことはない。」
父は勇者に当て身を食らわせた。
勇者「き、貴様…何のつもり…」
父「たまには父を信用しろ。なぁに、これでも最強と言われた身…簡単には死なん。」
勇者「く…クソ親父…!」
父「そうだ勇者、この戦闘から帰ったら…一緒に、風呂でも入ろう。 行ってくる。」
父に死亡フラグが。

 

4-523:美味〔14歳:LEVEL45〕
その頃、先に逃げた賢二達は…見事に敵に囲まれていた。
敵兵A「よーし絶対に逃がすなー!撃って撃って撃ちまくれぇーー!」
ズダダダダダダン!(銃声)
暗殺美「チッ、なんで来た時より敵が多いのさ!?フレックスタイム制勤務かさ!?」
賢二「ど、どうしよう…。この体で、これだけの人数相手にするのはちょっと…」
土男流「うぉー!早く逃げないと師匠が殺しに来るんだー!」
賢二「突っ切るしか…なさそうだね。」
盗子「あ、あのさ、やっぱ…戻らない?ここまで来て逃げるとか、やっぱ…ねぇ?」
暗殺美「ハァ?アンタ何言ってんのさ?殺されたいなら勝手に砕け散れさ!」
盗子「ち、違うもん!勇者は…勇者は、そんなことしないもんっ!」
絞死「確かに、追ってくるにしては遅すぎますね…。騙されたのかもしれません。」
賢二「じゃあ、もしかして勇者君は…一人で…!?」
暗殺美「くっ、一人で美味しい所をかっさらうとか…ナメた奴さ…!」
姫「だったら、戻ろうよ。」
盗子「姫…!」
姫「私もしたいよ…美味しい思い。」
姫は誤解している。

 

4-524:分隊〔14歳:LEVEL45〕
そんなこんなで、勇者のもとに戻ることにした一同。
だが敵兵の数は凄まじく、それもまた困難だった。
ダダダン!ズダダダダン!(銃声)
盗子「くっ、どうしよ…戻ろうにも敵に背を向けるのはそれはそれで…」
賢二「…そうだね。じゃあ僕が」
暗殺美「だったら仕方ないさ。私が残ってこの雑魚どもを食い止めるさ感謝しろや。」
賢二「あ、暗殺美さん…!?」
絞死「では私も残りますよ。能力的に、大勢を煙に巻く方が得意ですし。」
土男流「私も残るぜ!行ってもどうせ足手まといになって師匠を困らせるんだー!」
賢二「わかった…お願いね。 行くよ盗子さん姫さん!お願い美咲さん!」
美咲「クエ!」
賢二らは再び上へと向かった。
絞死「良かったんですか…?好いた人と一緒に行かなくて。」
暗殺美「…フン、マセたこと言うのは十年早いのさこのチンチクリンめ。」
絞死「フフッ、だったら生きなきゃいけませんねぇ…あと十年。」
土男流「よっしゃー!いっくぜぇーーー!!」
チョメ太郎はどこだ。

 

4-525:身代〔14歳:LEVEL45〕
そして数分後…賢二達は、倒れている勇者を見つけたのだった。
盗子「ゆ、勇者!起きてってば勇者!ねぇ!?」
勇者「む…むぐぅ…ハッ、ここは…!?」
盗子「あっ!良かった気づいた!」
勇者「…配役を変えてTAKE2で。」
盗子「誰がするかっ!寝覚めからそれって失礼にも程があるよ!」
賢二「い、一体何があったの?誰にやられたの…?」
勇者「親父だ。奴が俺を残し、一人中へと入っていった。奴め…勝手なことを…。」
盗子「えっ!勇者親父が来たの!?じゃあなんか勝ち目が見えてこない!?」
勇者「全員で挑めば…な。つーわけで、みんな行くぞ!準備はいいか!?」
姫「ちょっと待って勇者君、まだお湯が」
勇者「悪いがお茶は後だ!今は…」
ピカッ!(輝)
賢二「ッ!!? 攻撃が壁を突き破って…!!」
勇者「くそっ!危ない姫ちゃーーーーーん!!」
勇者は姫を突き飛ばした。

その勇者を、盗子が突き飛ばした。
勇者「えっ…?」
ドシュッ!(貫)




盗子「ぁ…ぅ……。」

…ドサッ(倒)



勇者「と…盗子めぇええええええええええええ!!」
その「め」は何だ。

 

外伝(拾壱)