第二十七章

 

4-406:死角〔14歳:LEVEL45〕
勇者の方が盛り上がり始めたその頃、暗殺美達もまた盛り上がっていた。
簡単に言うと、忍美が呼び出した大魔獣はあまり意味が無かった。
〜タケブ大陸:ショムジ遺跡〜
大魔獣「ギョァアアアアア…アアア…!!
帝雅「ふぅ…少々てこずったか。 だが、これで終わりだ。全てを諦めるがいい。」
忍美「ごふっ! あ、あんな化け物でも通じないとか…もう…お手上げなのだ…。」
暗殺美「こうなったら…「命と引き換えに限界を超えるぜモード」しか…手は無いさ。」
帝雅「この期に及んでハッタリか?そんなボロボロな体で、何ができると言うんだ。」
暗殺美「そんなのアンタが考えろや!こっちが教えて欲しいくらいさ!」
忍美「そんな斬新な逆ギレは初めてみたのだ!改めて尊敬するのだあさみん!」
暗殺美「敵は近接戦闘しか無いさ。中距離から攻めればなんとか…」
帝雅「フハハ…!ナメられたものだ。ならば見せてくれよう、「帝王玄武弾」!!」
忍美「えっ…!?」
帝雅の中距離攻撃。
二人はとても痛かった。
暗殺美「うぐっ…そんな技まで…あるのかさ…!」
帝雅「この私を誰だと思っている?私は「皇帝」…全てにおいて、死角は無いのだ。」
暗殺美「でも父親の資格も無いのさ。」
帝雅「だ、黙れぇえええええええ!!」
ハートは結構モロい。

 

4-407:登場〔14歳:LEVEL45〕
そんなこんなで、暗殺美達には絶体絶命フラグが立った。
こうなった場合の展開は、大体決まっていた。
帝雅「何度目かわからんが、いい加減にしようか。そろそろ…死なせてくれよう。」
暗殺美「…チッ、仕方ないさ。さすがの私も限界…後は、アンタに任せるさ!」
忍美「えっ!誰!?誰がいるのだ!?」
暗殺美「今までそんなパターンしか無かったから今回もそうに違いないのさ!」
忍美「そんな安直な…!」
帝雅「やれやれ…まさかの神頼みか。この状況で、誰が出てくると言うんだね?」
暗殺美「アンタにだって、天敵の一人や二人いるはずさ!」
帝雅「天敵…?フン、まぁ私に太刀打ちできる者と言えば、凱空君くらいだろうな。」
暗殺美「だったらそいつが出て来るって意味さ!!」
父〔木陰〕「!!?」
忍美「もしホントだとしたら、その人から見たらあんまりなネタバレなのだ!」
暗殺美「さぁ出て来いさ!勇者父ーーーー!!」
帝雅「なっ!?バカな…!」

父「どうも…バカです…。」
バカだった。

 

4-408:傷心〔14歳:LEVEL45〕
颯爽と登場しようと企んでいた勇者父だったが、全てを台無しにされた。
そして、凄まじく落ちたテンションのままバトルは再開される。
帝雅「まさかキミまで、私の企みに気づいていたとはな。さすが…と言うべきか。」
父「うん…なんか…ゴメン…。」
忍美「メチャクチャ心に傷を負ってるのだ!既に精神的にヤバいのだ!」
暗殺美「アンタは行方不明って噂を聞いたさ。なんでノコノコ出て来れたのかさ?」
忍美「しかも追い討ちかけるとか非道にも程があるのだ!さすがあさみんなのだ!」
父「もしもキミが勇者の嫁に来たら、父さん潔く乳首を切るぞ。」
暗殺美「手首切れや!あんな奴こっちから願い下げさフザけんなさ!」
帝雅「凱空君…キミはまたしても、私の邪魔をするというのかね?」
父「息子が伝説を残すには、「完勝」でなくてはならん。貴様は…私が排除する。」
帝雅「ほほぉ、珍しくヤル気がにじみ出ているじゃないか。」

父「…いや?」
出せよ。

 

4-409:役目〔14歳:LEVEL45〕
相変わらずヤル気の無さそうな勇者父。
だが、状況的に一応はなんとかしそうな感じだ。
父「さて…まぁ、とりあえずお前には倒れてもらおうか。勇者の邪魔はされたくない。」
帝雅「その余裕ヅラ…いつまでも続くと思うなよ、凱空君?」
父「おっと、キミ達は離れていなさい。激しい闘いになる、とばっちり…いないっ!?」
二人は今日一番の素早さを見せた。
〜森の中〜
タッタッタ(走)
忍美「ハァ、ハァ、ほ、ホントに、良かったのか、置いてきて?不安、なのだ!」
暗殺美「化け物は化け物同士で乳繰り合ってるのがお似合いなのさ。それに…」
忍美「それに…?」
暗殺美「私らには私らの…役目があるっぽいさ。」

敵兵達「逃がさんぞ、小娘どもぉーー!!」
忍美に「置き去りフラグ」が。

 

4-410:残手〔14歳:LEVEL45〕
帝雅を勇者父に任せ、その場から逃げ出した暗殺美と忍美。
だが帝雅の家臣達に襲われて大変なことになっていた。
敵兵A「オラァ!死ねぇーーー!!」
ガキン!ジャキィン!
忍美「うわっ、うわ!ヤバいのだ!ヤバすぎる状況なのだ!ひぃいいいい!」
暗殺美「チッ、この人数…いくら雑魚とはいえ、消耗した体にはキッツいさクソが!」
敵兵B「だぁああれが雑魚だぁああああ!!」
キィン!チュィイン!
暗殺美「ふぅ〜…参ったさ。こうなったら、残された手は…一つしか無いのさ。」
忍美「くぅ〜〜〜!わ、わかったのだ諦めるのだ!さぁ、言うがいいのだあさみん!」
暗殺美「死ねさ!」
忍美「予想外の言葉に驚きを隠せないのだ!てっきり「一人で残れ」がくるかと!」
暗殺美「…フン、今さら先に行く意味も無いさ。仕方ないから最後まで…あ゛。」
二人は四方を囲まれてしまった。
敵兵C「オイオイどうしたぁ?もう後が無いぜぇ…?イヒヒヒヒ!」
忍美「ち、ちなみにあさみん…残された手って…何なのだ?」
暗殺美(…ニヤリ)
忍美は震え上がった。

 

4-411:大暴〔14歳:LEVEL45〕
逃げ回るのを諦めた暗殺美は、傷ついた体にムチを打ち暴れまわった。
その形相は、とても賢二に見せられるものではなかった。
暗殺美「うぅうううううおりぁあああああああああああ!!死ねやぁあああああ!!」
ドッゴォオオオオン!(蹴)
敵兵A「ぶぎゃああああああ!!
敵兵B「ぐへぇえええええええ!!
暗殺美「ゼェ!ゼェ!ゼェ…ど、ドンと来いやぁあああああああ!!」
忍美「す、スゴいのだ!スゴすぎなのだあさみん! でも…」
敵兵C「へ…ヘッ!強がるなよ小娘ぇ!もうボロボロじゃねぶほぁ!!
暗殺美「ゼハァ、ゼハァ、な、ナメてんじゃ、ないのさ!まだまだ、やれ、る、のさ!」
忍美「あ、あさ…」
暗殺美「アンタは、邪魔すんなさ!かえって邪魔なのさ、黙って、見てろや!」
忍美「…ハァ、困ったものなのだ。そんなツンデレじゃ、絶対不幸になるのだ。」
暗殺美「あ゛ぁん!?」
忍美「でもそれが…あさみんの、いいとこなのだ。」
忍美は不思議な印を組んだ。
暗殺美は気持ち悪い煙に包まれた。
暗殺美「ちょっ、何してくれてんのさ!?そんな体で、アンタまさか…!」
忍美「ハァ、ハァ、「忍法:超転移の術」…サヨナラなのだ、あさみん…。」
暗殺美「な、なにカッコつけてんのさ雑魚の分際で!?フザけんなさ!死ねっ!」
忍美「あ、あんまりな言い様だけども…あさみんらしくて、なんか安心なのだ。」
暗殺美「ぬぐぅ〜〜!ヤメろや!戻せさ!しのみぃいいいいいいいぃぃぃぃぃ…」
暗殺美は煙の中に消えた。
敵兵D「チッ、逃げられたか!フザけやがって…!」
忍美「アハ…もしかして今、「しのみん」て…?そうだったら…嬉しい…のだ……。」


ドスッ!ドスドスドスッ!
暗殺美は言ってなかった。

 

4-412:目線〔14歳:LEVEL45〕
忍美が活け花になった頃、教師達は…。
〜大魔王城3階:暗黒の間〜
教師「ハァ、ハァ、ふぅ…おかしいですね。なぜ息が切れるのでしょう?」
霊魅「ウフフ…。それは…私に限界が…近いからですよ…。」
暗黒神「ハハハッ!そうかついに差が出てきやがったか!終わりだなぁオイ!」
絞死「ち、父上…。」
教師「大丈夫ですよ絞死。ちゃんと私が…全てを終わらせますから。」
絞死「いや、「全て」の範囲によっては逆に心配なんですが。」
暗黒神「ハッタリこくなよ死神…違うな、「死神の目」も無ぇしただの雑魚魔導士か。」
教師「…アナタはやはり、「幻魔導士」を誤解してますねぇ。愚かなことこの上ない。」
暗黒神「あん?なんだよ、今までの全てが幻だった〜とでも言うのかよ?」
教師「そんな無茶ばかりしてたら物語が破綻しますよ。危機感が無くなります。」
絞死「まったくですね。「どうせ幻なんだろ?」と思われるようになったら最後です。」
暗黒神「誰目線なんだ。それ誰目線の意見だよ。」
教師「なので、次でキメますよ。とっておきの…幻魔術でね。」
言っちゃって良いのか。

 

4-413:奥義〔14歳:LEVEL45〕
次の技で終わらせると宣言した教師。
果たしてどのような悪魔の所業が繰り広げられるのだろうか。
教師「よく見て、胸に刻んでくださいね、絞死。この私の…最期の闘いを。」
絞死「父上…。」
教師「毎晩うなされる程に。」
絞死「何をする気ですか。一体どんなトラウマを刻み付ける気ですか。」
暗黒神「これで終わりか…なら俺も、最終奥義を見せてやろうじゃねぇか。」
教師「是非ヤメてください。」
暗黒神「いや、見せるよ!?ダメと言われても見せるがな!あ、暗黒…」
教師「フフフ…言わせませんよ。幻魔奥義、「幻・想・逆・転・世・界」。」
ピカァアアアアア…!(輝)
教師は謎の呪文を唱えた。
凄まじく邪悪な扉が現われた。
教師「いや〜、こっそりと魔法陣を描くのは、やはり時間がかかりますねぇ〜。」
暗黒神「ば、バカな…!この扉は「邪教」の経典に描かれてる…いや、しかし…!」
教師「おや、ご存知ですか?なら要りませんよね、この…「魔界の扉」の説明は。」
ついに本領発揮か。

 

4-414:激辛〔14歳:LEVEL45〕
ついに「魔界の扉」なるものまで召喚しちゃった教師。
似合いすぎてて笑えもしない。
教師「さぁ逝きましょうか暗黒神。殺せないなら、異界に放り込むまでです。」
暗黒神「ケッ、どうせ幻だろ?「死神の目」でも無きゃ幻を現実に変えるなんて…」
教師「それが、できるのですよ。まぁ自由自在に…とはいきませんけどねぇ。」
暗黒神「あん?どういう意味だよ?」
教師「私の深層にある最も強い願望を、強制的に具現化してしまうのですよ。」
絞死「つまり、心底「魔界の扉」を開きたかったと…。」
暗黒神「何の目的でだよ!?お前マジでどっち側だよ!?」
教師「ただの興味本位です。」
絞死「教育されなくて良かったと思えてなりません。もうイヤだこんな親…。」
教師「さぁ早く飛び込みましょう。この扉は、一度閉じたら二度と…ハッ!」
絞死「うわっ!?」
暗黒神「フハハ!やっぱツメが甘ぇよ、貴様は…いつまでもなぁ。」
暗黒神は絞死を扉に放り投げた。
絞死はかろうじて扉の縁を掴んだ。
絞死「くぅ…!ち、父上…!」
暗黒神「ハハハハ!ざまぁねぇな死神!俺をハメるどころか、自分のガキを…」

教師「サヨナラです、絞死。」
暗&絞「えぇっ!?」
ちっとも甘くなかった。

 

4-415:脅威〔14歳:LEVEL45〕
「魔界の扉」に絞死を放り込んだ暗黒神。
それを笑顔で見守る教師。
そんな二人の悪魔の運命やいかに。
暗黒神「ちょ、ちょっと待てよ!ガキが魔界に吸い込まれようとしてるってのに…」
教師「少ししか共にいられませんでしたが、私は幸せでしたよ…。」
絞死「私は不幸ですよ!実の親に見捨てられ…だ、ダメです…もう握力が…!」
暗黒神「ハハハ!やっぱ悪魔だわテメェ!戦闘に邪魔と見るや、実のガキまで…」
教師「ふぅ…良かったです。初めて使った割に、うまくいきそうでなによりですよ。」
暗黒神「あ゛?テメェ、何が言いてぇ?」
教師「フフフ、だから言ったでしょう?ここは…「逆転世界」だと。」
暗黒神「…ハッ!まさか、既に…!?」
教師は絞死の手を蹴り飛ばした。
扉はゆっくり閉じていく。
絞死「ち、父上ぇええええええええ!?」
教師「またいつか会いましょう、絞死。怨念渦巻く…この魔界の地の果てで。」
絞死「それはちょっとぉおおおおぉぉぉぉぉぉぉ…」


バタンッ!(閉)
脅威は去った。(二重の意味で)

 

4-416:伝言〔14歳:LEVEL45〕
絞死が飛び出ると当時に、「魔界の扉」はバタンと閉じた。
やっとこさ幹部の一人が片付いたのだった。
絞死「…ハッ、こ、ここは…!?父上は!?」
霊魅「アナタだけですよ…。もう先生は…帰らない…。」
絞死「そんな…!で、でも!霊媒師さんが術を解いたら、少なくとも魔界からは…」
霊魅「どうでしょうね…。呪縛されちゃうかも…しれないし…。」
絞死「なんとかなりませんか!?試すだけでもいいんで、何か…!」
霊魅「ゲフッ! あ〜…それは少し…無理そうですよ…。」
絞死「血っ!?だ、大丈夫ですか!?」
霊魅「「偽魂」も無しに…霊を呼ぶのは…無茶だったから…。私には…もう…。」
絞死「ッ!! ち、父を…召喚したから…?」
霊魅「アナタに一つ…勇者君達に会ったら…伝えてほしいことが…ぐふっ!
絞死「…わかりました、お伝えします。なんでしょうか?」
霊魅「寂しくなったら…振り返ってみてと…。」
絞死「どんな怪談ですか。死に際に冗談とかなんでそんなに余裕なんですか。」
霊魅「ウフフ…冗談…?」
絞死「違うんですか!?って、いないっ!?」


「ウフフ…ウフフフフフフフ…フ……。」


絞死「こ、こわい!!」

死んだのか違うのか。

 

4-417:特別〔14歳:LEVEL45〕
そしてまた、勇者の所に場面は移る。
時系列とかそういうのは、もうゴチャゴチャなので適当に脳内補完ヨロシク。
〜大魔王城最上階:終焉の間〜
勇者「ふむ…つまりなんだ?結局お前は味方なのか敵なのかどっちだマジーン?」
マジーン「あ?そりゃオメェ、味方に決まってんだろこの流れなら。」
勇者「絵的に却下で。」
マジーン「そう言うなよ切ねぇなオイ!確かに悪役面だがそこは諦めてくれよ!」
勇者「そうか…ならば担当分けをしようか。大魔王と占い師、貴様はどっちを殺す?」
大魔王「おっと、一人足りないよ。実はね…特別ゲストを用意してるんだよね。」
勇者「む?特別ゲスト…だと…?」

盗子「勇者は、許さない!」
なんと!敵として盗子が現れた。

なんとなく展開が見えた。

 

4-418:実験〔14歳:LEVEL45〕
大魔王に呼ばれてやってきたのは、なんと行方知れずのはずの盗子だった。
見れば怪しげなヘルメット的なモノを装備している。相変わらず趣味の悪い奴め。
勇者「ったく…なぜコイツがここにいる?わざわざさらったとか言うなよキモいから。」
大魔王「いや、たまたま変な飛竜を狩ったら落ちてきてねぇ。知り合いだよね?」
勇者「それは災難だったな。お悔やみ申し上げる。」
大魔王「…人質に使おうと思ってたんだけど、意味無いっぽいね。」
勇者「フッ、そんなことはないぞ?人質ごと敵を貫くとか結構よくある手だろ。」
盗子「ッ!!?」
マジーン「ちょ、待てって勇者!やっぱどう見ても頭のメットが何か…」
ナンダ「フハハハ…!そうだよ、よくぞ気づいた!」
ナンダの立体映像が現れた。
勇者「チッ、また貴様かロリコン…。だが14歳は貴様の守備範囲じゃないだろ?」
ナンダ「ああ。かつては恋焦がれた婚約者であったが…初老に用は無い。」
勇者「ならばコイツをどうする気だ?」
ナンダ「ただの実験さ。各地のロリを操るための…「ロリータ・コントローラー」のね。」
食い止めろアグネス。

 

4-419:揺無〔14歳:LEVEL45〕
どうやら盗子は、ロリコンに操られているらしい。こんな時まで足を引っ張るとは…。
マジーン「チッ、やりづれぇ展開になっちまったな…どうする勇者?」
勇者「くっ、なんてことだ…!」
夜玄「ほほぉ、思っていたより動揺していますね。少々意外です。」
勇者「どうしよう…凄まじくどうでもいい!」
夜玄「勘違いでしたか…。」
盗子「絶っっ対に許さないよ勇者!アタシじゃなくて、姫を選ぶなんて…!」
勇者「フン…無駄な作戦だな。洗脳して何を言わせようが、俺の心には響かない。」
ナンダ「フッ、いいや?これは彼女の本心だよ。僕はキッカケを与えたにすぎない。」
盗子「もう夢も希望も無いよ!こんな世界…滅んじゃえばいいんだよ!」
勇者「オーケー、じゃあ先に逝っとけ。」
マジーン「ゆ、揺るぎねぇ意思だな…。」
勇者「当然だ。俺は「勇者」…邪魔する奴は、誰であろうとブッた斬る!!」
次回、盗子が星になります。

 

4-420:躊躇〔14歳:LEVEL45〕
まったくもって邪魔臭い盗子のせいで、どうにも動きづらい。
仕方ない…凄まじくどうでもいいが、まずはコイツをどうにかするしかないか。
勇者「というわけで、まずは邪魔な盗子から始末してやろうと思う。いいよな?」
大魔王「アハハ!とかなんとか言いながら、実は」

盗子「ぶべらっ!!
ガッシャーーン!(窓)
鉄拳が顔面にメリ込んだ。
盗子は窓の外に消えた。
大魔王「Σ( ̄□ ̄;)!?」
マジーン「ひ、酷ぇ…!!」
勇者「さて…じゃあ仕切り直そうか。貴様らは、あんなもんじゃ済まさんぞ?」
「大魔王」は地位が危うい。

 

第二十八章