第九章

 

3-136:潜入〔13歳:LEVEL29〕
殴り続けること数十発…爺さんはピクリとも動かなくなった。
仕方ないので二人は、とりあえず王宮らしき建物を目指したのだった。
〜ウザ界:ウザ城〜
盗子「王女っての…多分ここにいるよねぇ?他にそれっぽい建物も無いし。」
暗殺美「でも戦仕を拉致ったほどの奴がいるさ、油断はできない感じさ。」
盗子「う、うんわかってる。中は結構広そうだけど…最上階まで突っ切るからね!」
盗子は扉を開けた。
王女「だ、誰っ!?」
盗子「狭いっ!!」
豪華な平屋建てだった。

 

3-137:限界〔13歳:LEVEL29〕
外観は豪華な城なのに、中はとっても狭かったウザ城。
「玄関開けたら即王座」的なその構造は、普通の一軒家にも負けていた。
そして中には、とんでもない顔をした王女がいて暗殺美は軽く吐いた。
暗殺美「い、今までいろんな変態に会ったけど、ここまで視覚的にキツいのは初さ。」
王女「私はウザ界ウザ国の「王女」、「鰤子(ぶりこ)」ちゃんだニャ〜ン♪ニャハ☆」
暗殺美「勘違いしてるようだから言っとくさ、アンタに「ぶりっこ」は荷が重過ぎるさ。」
盗子「にしてもここ狭すぎるよ!外見の90%以上が「見栄」な城ってどんなだよ!」
鰤子「こんなだよ♪ な〜んちゃってウププ〜☆」
盗子「ウザッ!うわウザッ!言いたかないけどその顔で言われると余計にウザッ!」
暗殺美「いつもならここで「お前の方が」と突っ込む私がためらうほどにウザいさ。」
鰤子「ところで何の用だニャン?ウチは王様いないから私が一番偉いにょだー☆」
盗子「あ、そだった!アンタ戦仕君拉致ったでしょ!返してよ仲間なんだから!」
鰤子「はぁ?アナタ戦仕様の何なのぉ?戦仕様は私のモ・ノ・な・の!プンプン!」
暗殺美「斬る!もう斬る!さすがの私も我慢の臨界点を突破したさ!始末するさ!」
鰤子「斬るぅ?わぁ怖〜い! で・も、負っけないぞ☆」
暗殺美は一撃でのした。

 

3-138:執着〔13歳:LEVEL29〕
強いのかと思いきや、あっさり暗殺美にのされた鰤子。
とりあえずロープでグルグル巻きにしてから、話を聞くことにした。
鰤子「うぅ〜…ひ、ひっどーい乙女相手に!あぁ、こんなに頬骨が腫れちゃって…。」
暗殺美「どう頑張ってもボディで頬骨は出ないって現実を素直に受け入れろさ。」
盗子「さぁ言ってよ!戦仕君はどこ!?急いでんだから早くしてよね!」
鰤子「…言わない。言わない言わない言わなーい!彼は絶対渡さないもんもん!」
暗殺美「ハァ…なんでアイツにそんなに執着してんのさ?わけを話せさ潰れゴリラ。」
鰤子「一目惚れだったの!好きなの愛してるの愛し合ってるの!邪魔しないでぇ!」
暗殺美「ふ〜ん。で?その愛し合ってるはずのダーリンはどこに隠したのさ?」
鰤子「か、隠してないもん!バカンス中だもん!ウキウキだもん!地下牢で…。」
盗子「監禁じゃん!そんな場所でウキウキできるドMは滅多にいないよ!」
鰤子「だーってだってだってぇー!離れたくないんだもんーー!!」
盗子「あーもぉー!転げまわってダダこねるなよ余計にウザいから!」
鰤子「い゛ぃーーや゛ぁーーだぁーーー!!う゛ぉお゛お゛お゛お゛お゛ん゛!!」
盗子「うぅ…ど、どうしよ暗殺美?ほっといて地下行こうか?」
暗殺美「…仕方ない奴さ、まったく…。 こらブサイク、わかったから顔を上げろさ。」
鰤子「え…?わかってく」

ボゴス!バキボキゴキンッ!(殴打)
殴るためだった。

 

3-139:予言〔13歳:LEVEL29〕
鰤子があまりにうるさいので、暗殺美は徹底的に顔面をシバきまくった。
そして動かなくなった鰤子を放置し、戦仕を救うべく地下に降りたのだった。
タッタッタッ…!(走)
盗子「んもぅ!まったくなんなんだよこの城は!上は平屋のくせに地下は深すぎ!」
暗殺美「それに結構入り組んでるさ。一つでも分岐を間違えたら逆戻りに…」
ゴゴゴゴゴゴ…!(震)
盗子「えっ!ちょっ、なにこの音!?展開から考えるともしかして…自爆とか!?」
暗殺美「チッ、あのブサイク…!やっぱ完全に息の根を止めとくべきだったさ!」
結構崩れそうな感じに揺れ始めた。
盗子「ど、どーしよ!?もう絶対間違えらんないじゃん!うわっ、早速分岐あるし!」
暗殺美「右さ!薄っすら残る足跡が多い道がよく使われてると思うのが妥当さ!」
盗子「ホントにぃ!?じゃ、じゃあ次は!?」
暗殺美「右!」
タッタッタッ…!(走)
盗子「次は!?」
暗殺美「う〜ん…右さ!」
タッタッタッ…!(走)
盗子「じゃあこの扉は!?」
暗殺美「左!!」
ガチャ!(開)

姫「…ほぇ?」
盗&暗「えーーーっ!?」
姫は左にいた。

 

3-140:愛情〔13歳:LEVEL29〕
あの日の出発前の宣言通り、ホントに左にいた姫。
何を基準に左なのかは誰にもわからない。

盗子「な、なんで…とかアンタに聞いても無駄だから聞かないよ!今は超急ぐし!」
姫「実はね、私はある島の洞窟で…」
盗子「ってなんでこんな時に限ってそれっぽい話を語りだすんだよ!嫌がらせ!?」
暗殺美「今は戦仕を探してるのさ。んですぐ逃げないとみんな危険なのさわかる?」
姫「ん〜、もうちょっとヒントが欲しいよ。」
暗殺美「ヒントもなにも問題出した覚えが無いさ!いいから黙ってわかれさ!」
姫「よくわかんないけど、奥から盗子ちゃんを呼ぶ声が私は聞こえたらしいよ。」
盗子「おぉっ!なんで他人事っぽいかは置いといて有力情報ー!絶対彼だよ!」
声「…ぅこー!と…とーうーこーー…!」
盗子「あっ、聞いて!ホントに聞こえる!やっぱこの奥にいるんだよ早く行こうよ!」
声「盗子は、俺が守るっ!!」
盗子「えーーーっ!?そ、そっち!?そっちの方のアレがアレで!?」

暗殺美「なんちゃってさ。(声帯模写)」
盗子「ホントやめて!?」

盗子は震えが止まらない。

 

3-141:深刻〔13歳:LEVEL29〕
姫が戦仕らしき者の声を聞いたという方に向かうと、一つの扉があった。
扉には「戦仕様のお部屋☆」と書かれていて、疑うのは難しい感じだ。
盗子「ねぇ戦仕くーん!オーイいるのー!?いるなら返事してよー早くぅ!」
声「そ、その声は盗子サン!?アンタまであのひょうたんに…?なんてことぜよ!」
盗子「ホントにいたー!待っててね戦仕君、なんとか今からこの扉開けるから!」
ガチャ(開)
戦仕は普通に出てきた。
盗子「って、えっ!自分で出られるの!?じゃあなんで今まで捕まってたのさ!?」
戦仕「最初逃げようとしたら泣かれちまって…。オイラ女の涙にゃとことん弱ぇぜよ。」
暗殺美「アレを“女”と認識できるなんてやっぱアンタの目は豪快に腐ってるさ。」
盗子「ならとっとと逃げようよ!ボヤボヤしてたらもうホントに…」
ドガァアアアアアアアン!!(爆発)
ズゴゴゴゴゴゴオオオォォ…!(大揺)
上の方が爆発し、いよいよヤバい感じに揺れ始めた。
姫「新種のアトラクションだね。」
盗子「なんでこの状況でそんな余裕でいられるんだよ!死んじゃうんだよ!?」
姫「任せて盗子ちゃん。私に…考えがあるよ。」
ホントは無い。

 

3-142:秘策〔13歳:LEVEL29〕
もう今にも崩れそうな城の地下で、三人はテンパッっていた。
一人はウキウキしていた。
ズゴゴゴゴゴゴオオオォォ…!(大揺)
暗殺美「こ、こりゃもう上まで戻る時間は無さそうさ。諦めて死ぬしかないかもさ。」
姫「こうなったらここから外に出るしかないよ。城からじゃなくて「外の世界」に。」
盗子「はぁ!?そんなことできるなら初めからやってるっての!簡単に言うなよ!」
姫「ぶつりがく的に言うと…サッパリわかんないよ。ぶつりがくって誰?」
盗子「難しく言えって意味じゃないよ!言えてもないし!」
戦仕「いや、鰤子の話じゃここは亜空間…壁一枚向こうに、元の世界があるぜよ。」
暗殺美「でもその壁は薄くはないさ。斬ったり殴ったりでどうにかなりはしないのさ。」
戦仕「この「雷神の篭手(こて)」なら、可能かもしれんぜよ。空間を…ブチ破る!」
戦仕の手には怪しげな篭手がハメられている。
暗殺美「そ、それが雷神の装備…。でもアンタにそれ程の芸当ができるのかさ?」
戦仕「少しなら扱えるようになったぜよ。運が良きゃ、どうにかできるかもしれねぇ。」
盗子「う、運が悪いと…?」
戦仕「…どうにかなる。」
悪い意味でだ。

 

3-143:開門〔13歳:LEVEL29〕
かなりの大ピンチだが、戦仕には「雷神の篭手」という奥の手があった。
果たして空間を切り裂き、無事に元の世界に戻ることができるのだろうか。
戦仕「いくぜ!うぉおおおおおお…!唸れ雷神、オイラに力を貸しやがれぜよ!」
バチッ!バチバチバチッ…!(電気)
盗子「うわっ、電気出てきた!これが…雷神の迫力…!」
姫「急いで盗子ちゃん!隠さないと出ベソが大変だよ!」
盗子「んな迷信…って誰が出ベソさ!乙女としては出ベソな時点でもう大変だよ!」
戦仕「うぉおおおおおおおおお!!
戦仕は全力を振り絞った。
なんと空間に穴が開いた。
盗子「あ、開いた!開いたよ開いたー!これならアタシらくらいなら通れそうだよ!」
姫「「地獄の門」だね。」
盗子「って怖いこと言うなよ!」
だが違うとも限らない。

 

3-144:脱出〔13歳:LEVEL29〕
戦仕の頑張りで無理矢理こじ開けた空間の穴。
繋がる先は不明だが、今にも閉じそうなので皆ヤケになって飛び込んだ。
暗殺美「さぁ戦仕!後はアンタだけさ、早くこっちに飛び込むさ!」
戦仕「うぐっ…あ、ああ。わかっ…」
鰤子「行かないで戦仕様ぁー!鰤子を置いてっちゃイヤイヤ〜んプー!」
鰤子が戦仕にまとわりついた。
戦仕「なっ…!?は、離すぜよ!女が気安く男に抱きつくもんじゃねぇぜよ!」
鰤子「はーなーさーなーい゛ぃー!二人は運命の赤い糸で結ばれてるんだもんっ!」
盗子「もぉー!最後までウザい奴ー!戦仕君、もーいいからブン殴っちゃいなよ!」
戦仕「くっ…!無理ぜよオイラにゃ女は殴れねぇ…!」
暗殺美「こんな時に何言ってるさ!気づくさそいつは人間じゃないさ顔が!」
戦仕「…先に行っててくれ。必ず…必ず後で駆けつけるぜよ!」
盗子「せ、戦仕くーーーん!!」
戦仕を残して穴は閉じた。

 

3-145:生還〔13歳:LEVEL29〕
戦仕を残し、三人は空間の穴に飛び込んだ。
そしてなんとかうまいこと、元の世界に戻れたのであった。
ドスン!(落)
盗子「いったたたた…ん?あっ、やった戻ったー!無事に戻って来れたよー!」
金隠「な…にぃ…!?な、なんでテメェらが外に…!?確かに…ひょうたんに…!」
そこには金隠がいた。
だがボロボロに傷つき、縛られている。
暗殺美「へ…?アンタそんなカッコで何してるのさ?新手のプレイかさ?」
姫「ラーメンに合いそうだね。」
盗子「えっ、チャーシュー的な!?」
金隠「あ゛ぁ?テメェらのお仲間の趣味だろが!あの「副長」とかいう男…許せん!」
盗子「はぁ?副長…って、誰?」

〜その頃〜
剛三「フゥ、あの金隠ってのはなかなかだったな。こっちも何人かやられちまった。」
副長「じきに最上階です、更に気を引き締めましょう。あ、そういえば宿敵殿は…?」
剛三「お?そういや途中から見かけんが…きっと誰か強敵と戦ってるんだろうよ。」
番犬と激戦中だった。

 

3-146:因縁〔13歳:LEVEL29〕
盗子らが消えてる間に、帝都守護隊の副長にやられたという金隠。
なんとなく良さげな風向きになってきた感じだ。
盗子「う〜ん…副長ってのが誰かはわかんないけど、なんか味方がいるっぽいね。」
暗殺美「まぁとりあえず、金隠もこうだしここに残る意味は無いっぽ…ハッ!」
暗殺美はとっさに身をかわした。
暗殺美の頬が軽く切れた。
銀隠「ご、ゴメンなさい…。あまりに隙だらけだったものだから、つい…。」
金隠「おぉ、起きたか銀隠!寝てたおかげで奴らにやられずに済んグェッ!!
暗殺美「いいから寝てろさ。アンタにまで復活されたら色々と面倒で困るのさ。」
銀隠「よくも兄を…!アナタなんかこの「風神の靴」で踏んで蹴ってゴメンなさい…。」
盗子「やる前から謝るなよ!そこはもっと強気でいいとこだよ!?」
暗殺美「そういやアンタには借りがあったの忘れてたさ。その靴は、私がもらうさ。」
姫「ダサい靴だね。」
暗殺美「と…盗子がもらうさ。」
盗子「なんで!?」
デザインにこだわるな。

 

3-147:威力〔13歳:LEVEL29〕
先にのされていたせいで無事だったっぽい銀隠。
神の武器を持っているだけに、金隠よりもタチが悪そうな敵だ。
銀隠「兄のカタキ討ちがあるので遊んでられませんゴメンなさい。一瞬でキメます。」
暗殺美「フン、アンタごときに神具が使いこなせるとは思えないさ。調子乗んなさ。」
銀隠「ふっ…じゃあ、死んでもゴメンなさいっ!」
ビュオォォッ!(蹴)
銀隠は足を振り抜いた。
なんと床がザックリ裂けた。
盗子「うわっ!風圧だけで床が裂けた!マズいよマズいよこの風はヤバいよ!」
姫「安静にしてなきゃね。」
盗子「そっちの風邪じゃないよ!安静にしてたらそのまま永眠させられちゃうよ!」
銀隠「持つだけで、ある程度強くなれるのが神の武器。弱い使い手がいるとでも?」
暗殺美「くっ…!」
ゴップリンに謝れ。

 

3-148:薄情〔13歳:LEVEL29〕
使いこなせてるのかは不明だが、風神の靴をそれなりに扱えた銀隠。
やっとまともな戦いが始まりそうな感じになってきた。

盗子「だ、大丈夫暗殺美?勝算はありそう?アタシも手伝おっかイヤだけど…?」
暗殺美「ふ、フン!どんな攻撃だろうと食らわなければ負けは無いのさ、見とけさ!」
銀隠「フフ…この靴が攻撃のみとでも?もちろん素早さも一級品で、ゴメンなさい!」
暗殺美「だーかーら調子乗んなって言ってるさ!秘奥義「風林火山」…「風の舞」!」

二人の姿が消えた。
なにやら戦ってそうな音だけが聞こえる。
盗子「うわ速っ!こんなのに巻き込まれたらひとたまりも無いよ!どうする姫!?」
姫「面倒だから先に行こうよ。」
盗子「先に行くってのは悪くないけど「面倒」てオイ!薄情すぎない!?」
声A「いや、姫の言う通りさっさと行けさ!アンタらなんか邪魔以外の何者でもな…」
声B「考えが甘くてゴメンなさい!そう簡単に逃げられると思ったら…!」
声A「あっ!危ないさ姫っ…!」

姫「(ヒョイ)行こうよ。」
一同「ええぇっ!?」
二人の強さが薄れた。

 

3-149:恋心〔13歳:LEVEL29〕
力の拮抗した二人を残し、盗子と姫は上の方を目指した。
もうじき最上階に着きそうな感じでドッキドキだ(盗子だけが)。
盗子「と、とにかく上に走ろっか。アンタと二人ってのが途轍もなく不安だけども。」
姫「安心してよ盗子ちゃん。今回も私は頑張るよ。」
盗子「いや、「も」って時点で期待できないんだけどね…。」
姫「ところで勇者君はどこ?かくれんぼの鬼にしては頑張りすぎだよ。」
盗子「そりゃ当然かくれんぼじゃないからね!そもそも隠れるのは鬼じゃないし!」
姫「勇者君…会いたいなぁ…。」
盗子「あ、アタシだって…!言っとくけどアタシの方が好きなんだかんね!?」
姫「オヤツ…。」
盗子「えっ、そういう存在!?アンタにとっての勇者はオヤツくれるだけの人!?」
姫「そんなことないよ、他にもイッパイくれるよ。」
盗子「ゆ、勇者…。」
報われる恋は無いのか。

 

3-150:避暑〔13歳:LEVEL29〕
恋の話をする余裕(?)も見せつつ、二人は上へと急いだのだった。
盗子「ハァ、ハァ…多分もうじき頂上だよ姫。暗黒神がいるよ、心の準備はいい?」
姫「走ったらちょっと暑いよね。どっかで涼んでいこうよ。」
盗子「ってだからなんでそんな終始お気楽ムード!?それにどっかってどこだよ!」
姫「あ、見て盗子ちゃん。なんか涼しいのが出てる部屋があるよ。」
盗子「くっ、なんで都合よくそんな部屋が…!って、開けないでよね怖いから!?」
姫「おっけ〜。」
ガチャ(開)
盗子「って聞けぇーー!!」
姫は勝手に扉を開けた。
その中を見て、盗子は凍りついた。
盗子「え…えっ、えっ…!?ちょっ、えっ、な、何コレ…?ど、どーゆー…こと…?」
姫「氷の…柱…カキ氷何杯分かなぁ…?」
盗子「こ、氷の中…?ウソ…ゆ、勇者ぁーーーーー!!」
勇者はもっと凍っていた。

 

外伝(肆)