第二章 |
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46:不聞〔4歳:LEVEL2〕 | |
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なにやらいきなり電波なことを言い始めた謎の少女…名は「凶死」だとか。 「転生」とか意味がわからんが、なんとなく遺伝子レベルで危険を感じる名前だ。 禍護「なるほど〜、「転生の呪印」…噂には聞いていましたが、実在するとはね〜。」 凶死「なぜこうなったのかは私にもわかりませんが…ま、いずれわかるでしょう。」 トナリ「お、おいタマ、何がどうなってんのかわかるか…?」 勇姫「ふむ、華麗にわからん。」 凶死「で、どうします?今のアナタなら、三人まとめて始末できると思いますが…?」 禍護「いや〜、やめておきましょ〜。殺すには惜しい素材みたいですし〜。」 勇姫「フッ、バカめ。それが貴様の「死亡フラグ」だと後に気づくことになるだろう。」 禍護「じゃあ殺しましょ〜。」 勇姫「とはいえ!それを覆す力が貴様にはあると俺は信じている!頑張れ!」 禍護「…ふふっ、まぁいいでしょ〜。それではまた…しかるべき時に〜。」 |
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勇姫「さて…と。 で?貴様の目的は…何だ?俺達を、どうするつもりだ?」 凶死「フフフ、それは…聞かない方がいい。」 |
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47:勧誘〔4歳:LEVEL2〕 | |
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とりあえず一難(禍護)は去り、残るはもう一難(凶死)となった。 こいつはこいつでヤバそうだし、脅威となるなら始末せねばなるまい。 勇姫「できるなら無駄な争いは避けたいが、やるならやってやる。貴様が決めろ。」 凶死「え、いいんですか?」 トナリ「(グキッ)おふっ!」 勇姫「いや、首をキメろって意味じゃねーよ!お、おいトナリ!起きやがれ雑魚め!」 凶死「心配ないですよ。死んではないし、無事でもない。」 勇姫「やっぱ心配じゃねーか! …む?いや、心配する必要はないかこんな奴。」 凶死「彼を眠らせたのは、二人で話がしたかったからです。」 勇姫「俺と話を…だと?」 凶死「勇姫さん、私と一緒に行きませんか?私と共に、未来を見定めませんか?」 勇姫「ふむ断る。」 凶死「ありがとう、先生嬉しいです。」 勇姫「ちょっ…!」 |
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48:限界〔4歳:LEVEL2〕 | |
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聞けば、この俺を連れ出し宇宙を駆け巡りたいとか違うとか、そんな感じの凶死。 勇姫「一緒に来いだと…?フン、仲間になりたいなら土下座して頼むがいいわ。」 凶死「いいですよぉ、そこまでしてくれなくても。」 勇姫「って俺じゃねーよ!テメェがすんだよ! ナメやがってこの小娘…!」 凶死「あ〜、無理しない方がいいですよ?そろそろ限界でしょうに。」 勇姫「なっ…うぐっ! チッ、どうやら少しばかり長く…変わりすぎたようだ…!」 凶死「おやすみなさい勇姫さん。目が覚めたら、色々教えてあげますからね。」 勇姫「ち、ちく…しょう…!」 |
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〜その頃〜 巳津「あれぇ〜?どうしたのぉ禍護ちゃん手ぶらじゃ〜ん☆」 禍護「やれやれ、相変わらず人が悪いですね〜。見ていたのでしょ〜?」 巳津「ウフフ♪ 強かったねぇあの氷子ちゃん☆禍護ちゃん追い返すなんてさぁ。」 禍護「…ま、それだけじゃ…ないですがね〜。」 巳津「え…あれっ、古傷開いてなぁい?やられたっぽくは見えなかったけどぉ…」 禍護「疼きすぎたんですかね〜?復讐心を煽る…あの邪悪なオーラのせいで。」 |
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49:目覚〔4歳:LEVEL2〕
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目が覚めると、私は見知らぬ部屋の床に転がってたの。え、何これいじめ…? 勇姫「いったたた…か、体中が痛いんだけど…。」 凶死「おや、起きましたかねぼすけさん。もう3日も寝てましたよ?」 勇姫「ッ!!? あ…アンタ誰さ!?ここはどこ!?」 凶死「フフフ、知りたいですか?」 勇姫「まぁ覚えてるけども。」 凶死「ふぅ、やれやれ…困った所が似ちゃいましたねぇ勇者君に。」 勇姫「えっ!アンタ私の父親知ってるの!?幼女の分際で生意気な!」 凶死「キミも幼女でしょうに…まぁいいです。これから矯正してあげましょう。」 勇姫「きょ、矯正って何さ!?なんでアンタなんかに…」 凶死「あ〜、これから私のことは「先生」と呼んでくださいね。」 勇姫「はぁ!?何を言っ…オーケー、わかったからその武器はしまって!」 凶死「フフフ、冗談ですよ。(武器を取り出しながら)」 勇姫「だーかーらー!」 |
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50:勝手〔4歳:LEVEL2〕 | |
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人を拉致ったあげく、生徒と教師プレイを強要してきた怪しい女の子。
ちなみにトナリ達は、特に要らないから捨ててきたんだとか。まぁいいけど。 勇姫「結局のところ、アンタってば何者なのさ?同年代の雰囲気じゃないんだけど。」 凶死「ん〜、簡単に言うと、生まれ変わったんじゃないですかねぇ?」 勇姫「え、何その適当な感じ?自分でも良くわかってないわけ?」 凶死「意図的に生まれ変われる人もいないと思いますが。」 勇姫「まぁそっか…って生まれ変わりって何!?そんなんありえるの!?」 凶死「ハァ、騒がしい人ですね…困った所が似ちゃいましたねぇ盗子さんに。」 勇姫「人のこと負の遺産の集合体っぽく言わないでくれる!?」 ゴゴゴゴ…(轟音) 勇姫「って、えっ!?な、何の音!?」 凶死「おや、来たようですね…。」 |
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少年「来てやったぞ、凶死殿。その子が求めていた子かな?」 凶死「ええ、「理孤(リコ)」君。彼女がこれから、我らの「総帥」となる期待の星です。」 勇姫「ちょ、何の話!?人の了解も無く勝手に…」 凶死「アナタは”全宇宙の王”となるのですよ。理由は…「面白そうだから」です。」 |
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51:研究〔4歳:LEVEL2〕 | |
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ちょっと意味がよくわかんない。自称先生のこの子、なんか頭がおかしいっぽい。 勇姫「全宇宙の王とか…アンタ頭大丈夫?そもそもなんで私なのさ?」 凶死「それはもちろん、アナタが”星”を持つ、”王”の資質を持つ者だからですよ。」 勇姫「いや、それならアンタもじゃん!アンタでいいじゃんか!」 凶死「え?嫌ですよめんどくさい。」 勇姫「えぇっ!?」 凶死「未だ「天力」は謎深き力…どのように利用されるのか、私にもわかりません。」 勇姫「だ、だから…なんだってのさ?」 凶死「研究させてください。」 勇姫「ぜっ、絶対イヤだけど!?」 凶死「助かります。」 勇姫「だーかーらー!」 |
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52:選択〔4歳:LEVEL2〕 | |
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そんなこんなで、なんか拉致監禁される流れになっちゃってさあ大変。 宇宙船の中には何人か人がいて…こりゃ簡単には逃げられそうにないっぽい。 勇姫「ハァ、なんて災難だよ…。どうやって逃げよっかな…。」 老人「シッシッシ!まぁ諦めるがよい小娘。あの悪魔から逃れるのは無理である。」 勇姫「んっ、誰さ爺ちゃん?あんま変な目線くれると眼球えぐり出すよ?」 老人「シシッ、気の強い子よ。我輩の名は「博土(ヒロド)」、職業は「博士」である。」 勇姫「ふーん。じゃあそっちのアンタは?」 少年「オラは博土氏に拾われてな、名前までもらったんだ…「守基(モルモト)」と。」 勇姫「とんでもない名前じゃん!絶対「モルモット」として飼われてるじゃん!」 理孤「どうした騒がしい…あぁキミかね。あまり騒ぐと死なぬ程度に手足を折るぞ?」 勇姫「はぁ!?誰だよアンタ偉そうに!」 理孤「私は理孤。自分のことしか考えぬ利己主義者…「独裁者」だ。悪いかね?」 勇姫「悪いに決まってんじゃん!世界は私を中心に回ってんだよ!?」 理孤「同じ穴のムジナじゃないか。むしろ私より上を行っているじゃないか。」 勇姫「ま、状況はわかったよ。いろんなお仲間がいるわけね〜。」 理孤「そう。そこに加わるか、仇なすか…それは貴様が好きに決めるがいい。」 よし、従えよう。 |
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53:聴取〔4歳:LEVEL2〕 | |
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宇宙船内で会った人達は、みんなあの凶死に賛同したり捕まったりな感じだとか。 いろんなキャラがいたけど、中でも博土って爺ちゃんは色々知ってて使えそう。 勇姫「てなわけで、私に知ってる限りを教えればいいと思う。」 博土「実に偉そうで不快であるが…一応何を知りたいのか聞いてやろうである。」 勇姫「それはズバリ、私らがさらわれかけた理由!」 博土「うぬらが持つ「天力」を欲するがゆえである。」 勇姫「意外とすんなり教えてくれてありがと!でもさ、それっておかしくない?」 博土「禍護氏ほどの力があって、なぜ更に…という意味であるか?」 勇姫「えっ!」 博土「シッシッシ!顔に書いてあるのである。」 勇姫「フッ、早業でしょ?」 博土「実際に書いた者は初めて見たのである。やはり興味深い小娘である。」 勇姫「で、どうなのさ?後で脅威になるからってんなら、今殺せばいいのに…」 博土「恐らくは、後の大戦に必要なのである。より強大な力が。」 勇姫「の、後の大戦…!?」 博土「かつて何者かが遺した予言書「虐殺の書」に、そう記されていたのである。」 勇姫「出た予言書!ありがち設定! んで?なんて書いてあったのさ!?」 博土「今より十年とかそのくらいの後…そのようなことが起きるとか、起きぬとか。」 |
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54:自信〔4歳:LEVEL2〕 | |
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聞けば、変な予言によると私はこの先大きな戦に巻き込まれるとか違うとか。 いやいやいや、おかしいし。そんな適当な予言なんかに振り回されたくないし。 勇姫「てなわけで物申す!根拠の無い話信じて私の人生壊さないでっ!」 凶死「おや勇姫さん、どうしたんですか?」 勇姫「博土に聞いたよ。なんか大きな戦が起き…そうにないらしいじゃん?」 凶死「あぁその件ですか。大丈夫ですよ、起きますから。」 勇姫「いや、起きたら大丈夫じゃないし!それになんで自信満々なのさ!?」 凶死「実はその予言書、これまでの的中率は100%なんだそうですよ。」 勇姫「えっ、あんな適当なのに!?」 凶死「ですがそれを信じ、名のある猛者達が動いている…それが事実なのです。」 勇姫「つまりみんなバカばっかなの!?」 凶死「それに、起きるかどうかなんて大した問題じゃないんですよ。」 勇姫「え、どういう意味…?」 凶死「起きなければ、起こせばいいんです。」 |
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55:不吉〔4歳:LEVEL2〕 | |
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なんか、聞けば聞くほどに凶死ってヤバい。変に逆らったら殺されかねない感じ。 仕方ないからとりあえずは従うフリしておいて、隙を見て逃げることにしよっと。 勇姫「ところで凶死、この宇宙船ってばどこに向かってんのさ?」 凶死「”先生”です。先生、同じこと何度も言うくらいなら舌を噛んで死にますよ?」 勇姫「えっ!それほどまでに!?」 凶死「アナタが。」 勇姫「えっ…うん、やっぱりそれほどまでに!?」 凶死「目的地はですねぇ、我々が活動する拠点となる星です。もうじきですよ。」 勇姫「活動って…そういえばそれも聞いてなかったけど、どんな活動なのさ?」 凶死「いわゆる傭兵稼業ですよ。金銭に戦力、情報の調達にはもってこいですし。」 勇姫「ふーん、傭兵ねぇ。強いの?有名なの?」 凶死「今はマイナーですが、いずれ強大な力を手に入れますよ。我々「隔離党」は。」 |
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56:歓迎〔4歳:LEVEL2〕 | |
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数日後。 そのまま私は謎の星に連れてこられたわけで。
やっと宇宙船から出られるし…逃げるなら勝負はこれからって感じ。 〜ジョウキ星:死神島〜 勇姫「こ、ここがアンタらの本拠地…。形がドクロの島とか不吉にも程が」 凶死「3年かかりましたね〜。」 勇姫「って人がやったのかよ!いや、何か他にやるべきことあったよね絶対!?」 凶死「とりあえずアジトに向かいますよ。今晩は歓迎会ですね。」 勇姫「いや、歓迎いらないから!仲間になるのはともかく、「総帥」とかマジ勘弁!」 凶死「じゃあ送別会ですね…(人生的な意味で)。」 勇姫「敢えて聞こえる音量で物騒なこと言うのやめてくれる!?」 凶死「大丈夫、みんないい子ばかりですよ(都合の)。」 勇姫「だから聞こえてるってば!なんでもかんでもアンタの都合通りにいくと思っ」 凶死「さ、行きますよ総帥。」 |
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57:集会〔4歳:LEVEL2〕 | |
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そして夜。 アジトには凶死と不愉快な仲間達が集まって集会が開かれたの。 〜アジト:氷結のほこら〜 勇姫「てなわけで、私が今後貴様らの長になるからひれ伏すがいいと思うよっ!」 凶死「嫌がってた割にノリノリなんですねぇ。」 少女「こんな子が噂の”闇”の子ぉ?冗談はその顔だけにしてくれちゃってよね。」 勇姫「あん?誰さアンタ、この私に喧嘩売ろうっての?」 凶死「ダメですよ、歯に衣着せないのは人を傷つけますよ「銃子(ジュウコ)」さん?」 勇姫「いや、それフォローになってなくない…?」 理孤「あまり調子に乗るな?我が道の邪魔になるようなら、全力で排除するぞ。」 銃子「あっ理孤くぅん☆ だよねだよねこんな奴みんなで倒そうよそうしよっ☆」 理孤「まぁ今日は歓迎会も兼ねている。勝手に楽しむ分には止めはしないがね。」 銃子「ガン無視!はいガン無視!でもそんな所がたまらなく素敵だったりしちゃっ」 理孤「だが注意するがいい。ここの連中は、少々変わり者が多いのでね。」 勇姫「大丈夫、アンタが言うなよってくらい知ってる。」 銃子「と・に・か・く!私は認めなかったりしちゃうからね!アンタみたいな」 勇姫「理孤との仲…応援してほしくば「ワン」と鳴け。」 銃子「はぁ!?アンタ何言っちゃってくれちゃってるのさバッカじゃないのワンッ!!」 |
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58:恒例〔4歳:LEVEL2〕 | |
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宴会も終盤に差し掛かった頃、凶死がおもむろにマイクを取った。締めの一言? 凶死「えー、宴もたけなわですが、ここらでみなさんには殺し合いをしてもらいます。」 勇姫「えっ、何その急展開!?「締め」の意味が違くない!?」 理孤「フッ、腕が鳴る。(ポキポキッ)」 勇姫「慣れっこなのかよ…。やっぱみんなしてバカばっかなの…?」 守基「腕だったらオラも鳴るでよ?(キュイキュィン!)」 勇姫「ってアンタは何されたの!?どんな実験を経て今の音に至るの!?」 博土「シッシッシ!特に意味は無いのである。」 勇姫「モルモットですら意味ある死なのに…。」 銃子「で、どうしちゃったりする気なの勇ちゃん?まさか怖気づいちゃったり?」 勇姫「フン、もち先手必勝!食らえ謎の秘奥義「一本締め」! いよぉ〜〜お!」 パンッ! |
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59:伝説〔4歳:LEVEL2〕 | |
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不意打ちで始まった殺し合い。逃げ出そうにもどうにも無理っぽい。 こんなおバカちゃん達に負ける気はしないけど、さすがに武器も無しじゃキツいかな。 とか考えてたら、部屋の奥に変な台座に刺さった何かを発見。もうこれしかない。 勇姫「てなわけで!今からこれでアンタらを血祭りに上げちゃう感じでっ!」 博土「ほぉ、それを抜くとな?シッシッシ!目の付け所は良いが、無駄なのである。」 銃子「プププッ!よりにもよってそれ抜こうだとか勇ちゃん身の程知らずにも程があ」 勇姫「ふむ、なかなか重いねこれ。」 博&銃「抜いとるぅーーー!!」 理孤「お、驚いたな…。誰が試してもピクリともしなかったというのに…。」 勇姫「え、いや…これって武器なの?どう見ても…」 凶死「これまで数多の人間を闇に葬った、未だ謎深き伝説の武器と聞いています。」 勇姫「ちょ、ちょっと待って!?こんなのが私の武器とかイヤなんだけど!?」 凶死「目に浮かびます…血塗られた武器を手に、千の屍の上に立つ、キミの姿が。」 こ、こんなので…? |
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60:異変〔5歳:LEVEL3〕
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〜大監獄:ワノルヨ〜 兵士A「失礼します獄長。「宇宙政府」より「菩察(ボサツ)」様がいらっしゃいました。」 獄長「む、そうか…お通ししろ。内容に関しては、大体の見当はついている。」 少女「あら、それは手間が省けて助かりますわ〜♪」 兵士B「なっ!?い、いつの間に…!?」 獄長「相変わらずですな。さすがは若くして「警察士長」となるだけのことはある。」 菩察「褒めても何も出ませんわよ?ウフフ☆」 兵士A(う、麗しい…。まるで妖精のようだ…。) 兵士B(いや、確かに可愛いがまだ10歳程度のガキだぜ?ロリコンかよお前?) 獄長「例の子供達…「死の七星天道」のことですな?」 菩察「ええ。あれから二年…彼らのその後の足取りは掴めまして?」 獄長「いえ、それが…。優秀な「摂政」でもついたのか、みな尻尾を掴ませず…」 菩察「つまり、まるで成果なし…ということかしら?あらあら困ったものですわね〜…」 兵士A(よし、決めた!十年後、彼女に告れるように出世するわ俺!) 兵士B(気の長ぇ話だなオイ!それに十年も経ちゃあ人なんて変わっ) 菩察「チンタラやってっと、全身の毛穴に爪楊枝生やすぞ使えん雑魚どもがぁ!!」 兵士達「Σ( ̄□ ̄;)えええっ!?」 菩察「…ハッ!わ、ワタクシってば果てしない…!」 獄長「いや「はしたない」だと思うが…確かに貴女の闇の部分は果てしないな…。」 菩察「ところで獄長さん、そういえば最近…ある荒くれ者達の噂をよく聞きません?」 獄長「あぁ”奴ら”か…。確かに最近少々目立つが、警察士長が気にする程では…」 菩察「いえいえ、ほんの少しだけ興味が…ね。 確か、名前は…」 |
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