雑談 |
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出会い2 |
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荒畑「あ!おーい、アッキー!」 赤池「ん?おぉ、なんだよアッラー。」 荒畑「いや、だからそれヤメてってば。中東方面からめっちゃ拝まれそうじゃんアタシ。」 赤池「何してんだよお前?買い物?」 荒畑「そ。買い物帰り。アッキーは?」 赤池「いや〜、コレ(小指)に待たされちゃってさぁ〜。」 荒畑「えっ、マジで!?何それどんなツテで知り合ったの!?」 赤池「男達の戦場…ザ・出会い系。」 荒畑「うっわ出たチャレンジャー!で、待ち合わせは?何時?何分待ちぼうけ??」 赤池「8時。」 荒畑「なーんだまだじゃーん。で?で?イイ子なの?素敵な出会いになりそ?」 赤池「んー、どうだろうな〜。でも俺の理想の出会いって結構ベタだし…なぁ?」 荒畑「あ、そーゆーのあるんだ。どんな感じなの?」 赤池「え?そりゃまずは、パンを咥えた子と曲がり角で…」 荒畑「ハードル高っ!てゆーか待ち合わせしちゃってる時点でもう…いや、言うまい!」 赤池「ぶつかったらさ、尻餅をついた体勢でしばらく「イタタタターイム」を味わうわけよ。」 荒畑「いったぁ…もうサイッテ〜!ドコ見て歩いてんのよもぅ!」 赤池「なっ、ぶつかってきたのはそっちだろ!?」 荒畑「なんですって!?アンタの方こそ…あ、いっけなーい!急がないと遅刻しちゃう!」 赤池「ちょ、待っ…!みたいな?」 荒畑「みたいな! んで転校して…あ、でもウチら大学生だから、バイトあたりかなぁ?」 赤池「オーイみんなー、今日から新しいメンバーが入るぞー。」 荒畑「でもそんな店長を無視して、窓の外を見つめるアッキー。」 赤池「ケッ、どーせまたパートのオバちゃんだろ?俺には…」 荒畑「お、オイ見ろよ赤池!なんかちょっと可愛いぞあの子!」 赤池「え…?」 荒畑「えっと、みなさん初めまして!荒畑睦美って言います!よろしくお願いし…あ…」 赤池「あ…」 赤&荒「あーーーーーっ!あの時のっ!!」 荒畑「みたいな?」 赤池「みたいな! とまぁそんな感じで、最初は事あるごとに喧嘩しまくるよな。」 荒畑「でもある日、アタシが大きなミスやらかしちゃう。レジが一万円合わないとか。」 赤池「ったく…で?いくら合わねーんだよ荒畑?」 荒畑「え、赤池君!?みんなと帰ったはずじゃ…」 赤池「いいからよこせよ、俺も手伝っから。早くしねぇと終わる前に台風きちまうぜ?」 荒畑「さりげなく後半に繋がるフラグきたぁー!」 赤池「か、勘違いすんなよな。会計合わねぇと俺まで店長に怒られんだよバーカ。」 荒畑「だ、誰がバカですってー!?」 赤池「とかやりつつも、なんとか電車のある時間に解決。急いで店を出る二人。」 荒畑「あ、あのね赤池君…」 赤池「チッ、降ってきやがったか…。風もスゲェし…オイ急ぐぞ!走らなきゃヤベェ!」 荒畑「あの…ありがとね…。」 赤池「えー?なんだってー?風が強くて聞こえねーよー!」 荒畑「べ、ベェ〜〜だ!なんでもないよーだっ!みたいな?」 赤池「みたいな! でも駅に着いてビックリ。電車が…止まってる…。」 荒畑「そ、そんなぁ…どうしよ…。」 赤池「タクシーも走ってねぇし…しゃーねぇ、朝までカラオケあたりで時間潰すか。」 荒畑「ハァ…アンタとなんてシャクだけど、まぁ仕方ないから付き合ってあげる。」 赤池「あん!?元はと言えばお前が…」 荒畑「いいから行くよっ!急がないと似たような人で店が」 赤池「バッ、お前…そっちは…!」 荒畑「バシャッ!! と、車が撥ねた水でびしょ濡れになっちゃうアタシ。」 赤池「ハァ〜〜…。」 荒畑「てなわけで、仕方なくビジネスホテルに入って服を乾かすことに。でも…」 赤池「えっ、一部屋しかないんですか!?」 荒畑「えぇ、すみませんねぇ。こんな日ですし、似たような方が多くて。」 赤池「じゃ…じゃあお前が泊まれよ。俺は一人でカラオケ行っから。」 荒畑「ハァ?アンタあの雨見えないの?こんな中出てったらスグにびしょ濡れだよ。」 赤池「そんなこと言っ」 荒畑「い、いいじゃん別に。一つの部屋って意味では、カラオケとも大差…な、ないよ。」 赤池「いや、でもやっぱホテルは…」 荒畑「そんな度胸も無いくせに…。」 赤池「え、今なんて…?」 荒畑「い、いいから急いでよ!風邪引いたらアンタのせいだからねっ!みたいな?」 赤池「みたいな! んでんで、とりあえずお前はシャワーに入るわけよ。」 荒畑「ぜーーーったい覗かないでよね!もし覗いたら訴えるからっ!」 赤池「ハァ!?だ、誰が見るかよお前のペチャパイなんか!」 荒畑「な、なんですってー!?って、なんで大抵ペチャパイ設定なんだろうね?」 赤池「いや、だってボインなら…見たいだろ。」 荒畑「なにそのハンパない説得力…。とまぁそれは置いといて、お風呂上がり。」 赤池「あ…あ、暖まったかよ…?」 荒畑「え、あ…うん…。」 赤池「そっか…じゃあまぁ、やることも無ぇし…寝るか。」 荒畑「ビクンッ!」 赤池「お、俺はそこのソファーで寝るから、お前はベッド使えよ。」 荒畑「え…」 赤池「俺にもプライドはある。女をソファーに寝かせてベッドには寝らんねぇよ。」 荒畑「・・・・・・・・。」 赤池「あ!でもコレで貸し一つな。堅ぇソファーで寝てやるんだ、今度何か奢ってもら…」 荒畑「…じゃあ、一緒に寝る…?」 赤池「え…?」 荒畑「か、勘違いしないでよね!ただホラ、ベッドはダブルだし、離れて寝れば…」 赤池「い、いいのかよ…?」 荒畑「へ、変なコトしたら許さないんだからねっ!」 赤池「わかっ、わかってるよ!誰がお前なんか…誰が…みたいな?」 荒畑「みたいな! そんな感じでベッドの両端にもぐりこむ二人。超離れた位置にね。」 赤池「そしてしばらく無言。互いに反対側を向きながらひたすら無言。」 荒畑「ドクン…ドクン…。」 赤池「ドクン…ドクン…。」 荒畑「もうアレね。相手が身じろぎするだけでビクッてなっちゃう感じの空気ね。」 赤池「でもその時に雷がピシャーーーーン!!」 荒畑「キャアアアッ!!」 赤池「ちょっ、お前…!だだ抱きつくなって!」 荒畑「だ、だって、しょうがないでしょ!雷…怖いんだもん…あっ…」 赤池「気づけば顔が触れ合いそうな位置まで近づいちゃってる。ちょっとでも動くと大変。」 荒畑「ドクン…ドクン…。」 赤池「ドクン…ドクン…。」 荒畑「あ、あの…!」 赤池「あのっ!」 荒畑「あ、な、なにっ?」 赤池「いや、お、お前が言えよ。」 荒畑「ううん、赤池君が言ってよ。」 赤池「うっ…あの…その…。」 荒畑「ドクン…ドクン…。」 赤池「ドクン…ドクン…。」 荒畑「じゃ、じゃあ私が…」 赤池「い、いや!やっぱ俺が言うよ!」 荒畑「いやいや私が!」 植田「じゃあ俺が。」 赤&荒「どうぞどうぞ。」 赤池「って植田かよぉおおおお!! なーんでお前はいっつも肝心な時に…!」 植田「いや、俺だって自分が竜ちゃんの立ち位置じゃない自覚はあるんだが…なぁ?」 荒畑「あ、ウエピーじゃんおひさー。」 植田「オウ。つーかさ、お前ら何やってるんだ?凄まじく人だかり出来てるんだが。」 荒畑「え?うっわマジだ。何これ大道芸人扱い?知らぬ間に空き缶に小銭まで…。」 赤池「すっかり熱中しちまったなぁ…。」 荒畑「白熱したね…。かなり充実した時間を過ごしたよ…。」 植田「もうユー達つきあっちゃいなよ…。」 荒畑「ッ!!!」 赤池「アハハ!なーに言ってんだよ。俺と荒畑に限ってあるわけないじゃん。なぁ?」 荒畑「・・・・・・・・。」 赤池「え…荒畑…?」 荒畑「そ、そーだよね!ウチらは親友っ!性別を越えた大親友…だから…」 赤池「お、お前…もしかして…」 荒畑「…ププッ!アハハハッ!引っ掛かった?バーカバーカ!嘘に決まってんじゃん!」 赤池「て、テメェ…!」 荒畑「バイバイ…アタシの初恋………みたいな?」 赤池「みたいなみたいな!!」 赤&荒「イェーーーーイ!!(ハイタッチ)」 植田「ホント楽しそうだな…お前ら…。」 荒畑「あ、えっとね、なんかアッキー待ち合わせなんだってさ。出会い系の姫と。」 植田「あー結局そうなったのかよこのカモ野郎。もうこの際ネギしょって待ってみれば?」 赤池「え、なにそのファッション?最近流行ってんの?」 植田「ま、一回騙されりゃ懲りるだろ…。ちなみに待ち合わせは?何時?」 赤池「8時。」 植田「…今は?」 赤池「20時…。」 植&荒「そっかぁ…。」 |