雑談

 

七夕
赤池「俺、4級船舶の免許取るわ。」
植田「ん?いきなりどうした、何かに目覚めたのか?」
赤池「いやさぁ、ホラ俺ってカナヅチじゃん?」
植田「あぁ、来たるべき夏の海に例年とは違ったアピールをしようと?」
赤池「いや、『天の川』に。」
植田「大胆すぎるだろ。確かにその突飛な飛躍は宇宙にも届きそうだが。」
赤池「てなわけで、俺は織姫に会いに行きたいわけよ。」
植田「いやいや、もう七夕とか豪快に過ぎてるし。なんで今さら?」
赤池「いやだって可哀相じゃん織姫?年に一度しか恋人に会えないんだぜ?」
植田「言いたいことは大体わかった。その心の穴は自分が埋める…だろ?」
赤池「いいやそうじゃない。彼女の心の穴を埋めてやりたくてさ。」
植田「なぜ今否定されたのかよくわからないが…とりあえず無理だしそれ。」
赤池「な、なにぃ!?ハッ、そうか!4級じゃ無理ってことか!」
植田「いや、永久に無理だから。船で渡れる川…そもそも川じゃないしな。」
赤池「そんな…!じゃあ俺は…メディアに踊らされてたってことなのか…!?」
植田「普通は遅くても小学生の時点で踊り疲れるはずなんだがな。」
赤池「だったら…だったら俺は、どうすれば織姫に会えるんだ!?」
植田「OK、まずはそこから離れようか。」
赤池「えっ…ま、まさか…!」
植田「そう、そのまさか。」
赤池「もう…年内は予定が…?」
植田「いやゴメン間違ったわ。何が間違ったってお前を信じた俺が。」
赤池「頼むよ植田、俺を織姫に会わせてくれよ!お前だけが頼りなんだよ!」
植田「俺はどんだけ頼れる男なんだよ。いくらなんでも伝承にコネは無い。」
赤池「そっか…お前でもダメなのか…。」
植田「にしても、なんで急に織姫なんだ?」
赤池「いや、そうじゃないんだ。ちょっとその…欲しいものがあってさ。」
植田「欲しいもの…?」


赤池「うん、玉手箱。」
植田「OK、それ『乙姫』だ。」