新説昔話

 

新説:一寸法師
昔々 あるところに、お爺さんとお婆さんがいました。

昔話のお約束というかなんというか、この二人にも子供が
いませんでした。ただ一点、他の爺さん婆さんと違ったのは、
歳をとっても子供を諦めなかったということです。
諦めが悪いにも程があります。

二人は毎年神社へお参りをし、子供を授かりますようにと
何度も何度も祈りました。そして毎晩ヤッ(自主規制)

するとなんと、婆さんは高齢にして妊娠することに成功。
見事出産したのですが、不思議なことにその子は身の丈が
一寸(約3cm)ほどしかなく、一向に成長しなかったため
「一寸法師」と名付けられました。名前に「法師」てオイ。

その後も一寸法師は病気することもなく健康に育ちましたが、
身長だけは全く伸びず、爺さん婆さんの不信感は募りました。
そしてついに二人は、ある一つの結論に至ったのです。

「そうだ、サーカスに売ろう。」

その話を聞いてしまった法師は、逃げ出すことを決意。
裁縫箱から針を、船としてお椀を、オールに箸を盗み、
火を放ってから家を飛び出しました。
爺さん婆さんはこんがり焼けました。


村を出てから長いこと旅を続け、法師は大きな街へと
辿りつきました。人が多すぎて踏まれそうでもう大変。

その後、ひょんなことからその街でも有名な宰相殿に
拾われ、なんとなく可愛がられながら16歳になりました。

宰相殿には13になる娘がいたのですが、法師はその子に
ベタ惚れで、なんとか落としてやろうと常々考えていました。

するとそんな時、街に鬼が現れたのです。


それからもう色々とあったのですが、面倒なので省略します。

なんやかんやで鬼から、「打ち出の小槌」という、なんでも
願いを叶えてくれるという不思議なお宝を奪った一寸法師。
娘は小槌を手に取ると、大きく振り上げて呪文を唱えました。

娘「いでよ神龍!そして願いを叶えたまえ!」

するとどうでしょう。小槌が激しく光ると今まで晴れていた
空は怪しげに曇り、小槌から巨大な龍が現れ、こう言ったのです。

龍「どんな願いでも一つだけ叶えてやろう。」

これを聞いた法師は、娘に大きくしてくれと頼みました。
娘ももちろんとばかりにうなずき、高らかに叫びました。



こうして娘はFカップになったとか。
- 完 -