こちら相原総合病院

 

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研修医「相原先生、午後からの市倉さんの手術の件なんですが…。」
医師「そんなことより斉藤君、これを見てくれたまえ。」
研修医「はぁ?なんですか、メスなんか持って…。」
医師「ハァアアアッ!!」

ぐにゃ。

研修医「うわ、スゴッ!曲がった!メスが曲がったー!」
医師「これが密かに学んだ超能力だ。」
研修医「すごい!すごいですよ先生!」
医師「もっと見たいかね?ん?」
研修医「はい!お願いします!」
医師「よーし!ハァアアアッ!!」

〜一時間後〜
すべてのメスを曲げ終えた後、事の重大さに気づいた二人。

研修医「せ、先生…。」
医師「な、なんだね斉藤君…?」
研修医「市倉さんの手術の件なんですが…。」
医師「…難しいオペに、なりそうだな…。」
研修医「…ええ。」
「包茎手術」で死ぬかもしれない市倉さん。

 

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患者「あ、あのぉ…国松さん?」
看護婦「はい?」
患者「ちょっと聞きにくいんですが…。」
看護婦「え、なんですか木元さん?」
患者「俺が意識不明の間に、その…俺の”アレ”に管通したのって…国松さん?」
看護婦「あっ…あ〜、でも大丈夫ですよ。見てませんから。」
患者「マジでぇ?んな馬鹿な〜。見なきゃできるわけ…」
看護婦「いえいえ、ホントに。全く見えませんでしたよ?」
患者「ほ、ホントに…?」

看護婦「ええ、小さすぎて。」
その日から「精神科」にも通い始めた木元さん。

 

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男性患者のベッドの下に、こっそりエロ本を入れてあげる優しい斉藤先生。


こっそり抜き取る相原先生。
 

 

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医師「ぐっ…ゲフッ!」
看護婦「血!?ど、どうしたんですか相原先生!?」
医師「フッ、「医者の無表情」とはよく言ったもんだな…。」
看護婦「先生違う!それを言うなら「不養生」です!」
医師「おっと!よく気づいたな今岡君!」
看護婦「いや、感心してる場合じゃないですよ!平気なんですか!?」
医師「自分…武器用ですから…。」
看護婦「「兵器」かよ!」
医師「大丈夫。ただ胃が荒れてるだけさ。」
看護婦「でも吐血を…。」
医師「昨日検査受けたけど、大したこと無かったよ。大丈夫。」
看護婦「そうですか。よかった…。」

医師「いや〜、それにしても…。いつ聞いても素晴らしいね、キミのツッコミは。」
看護婦「でも先生…。さっきのネタって、もう使い古されてますよ?」
医師「なにぃ!?無表情が?それとも武器用がか?」
看護婦「多分両方です。」
医師「そりゃ参ったなぁ!あっはっは☆」
看護婦「もう!先生ったら!うふふふ☆」
血が「緑色」だったことには、敢えて触れなかった今岡さん。

 

- 続 -