あとがき

 

 
 2003年2月15日…急に思い立ちレイアウトを適当にデザインし、5話くらい書いてから翌日勢いでスタートさせたこのサイトがまさか約8年も続こうとは、他の誰よりも私自身思ってもみませんでした。序盤の歳のとり方から見てもわかる通り、最初は3〜5章くらいで歳食って死ぬ予定だったのですが、学校に入れてしまったせいで思いのほか膨らんでしまいました。全くの予想外です。
 開始から約1年後、引っ越しする都合で急遽完結させたものの、引っ越し後にまた暇ができたので第二部として再開。その後は多忙だったり途中何度も飽きて寄り道しまくったりしたおかげでかなりダラダラと続きました。教師や血子の死亡シーンのように、あらかじめ決めていた結末を目指して進めたケースも稀にありましたが、その他は基本『書きながら考える』の方針でした。適当に濁しておいた設定に後から無理矢理こじつけてなんとかやってきた感じ。第四部で強引に全伏線を回収したつもりでいますが、忘れているものもあるかもしれません。ちなみに、『最終的には勇者以外全員死ぬ』という結末を目指した結果、特に第四部からバッタバッタと登場人物が倒れていくわけですが、エンディングの演出を考えた末、結局あれだけの人数が生き残ったという経緯があったりします。どちらが良かったのかは今でも謎です。
 そんな行き当たりばったりの中、最も困ったのがこの結果。「なんだかんだ言いつつもお前ら盗子のこと好きなんだろ?ん?」とか思いつつ実施したのに、これを最後のフラグとして勇者とくっつける方向に持っていこうと思っていたのに、第四部開始時にはもうエンディングの後半部分は考えてあったというのに、まさか盗子が大差で惨敗しやがるとは思いませんでした。取り返しのつかない状況でそんな期待の裏切り方をするあたり、さすが盗子です。フザけやがって。

 そんなこんなで過ぎ去った8年間。8年といえば、その年生まれた子が小学3年に上がるとか、小学6年生だった子が成人するとかいう怖ろしい期間です。
 しかし、それだけ長期間やっておきながら、できるだけ「中の人なんていない!」感を出したかったため、基本的に読み手の方々と交流しないで過ごしてしまったことが今では悔やまれます。本当は、『全員頭にスイカをかぶって街中を練り歩くオフ』とか『「芋食いたーい!」と叫びながら石焼き芋屋を全速力で追い掛け回すオフ』とかやりたかった。私はそれを遠くから眺めていたかった…。
 まぁこれだけ長くやっていると、もはや私の中では更新がライフワークになっており、それが急に無くなるとか耐えられません。駄文は引き続き垂れ流し続けるつもりなので、機会があったら是非絡んでください。なお、『〜勇者が行く〜』の方も、暇があったら全面見直しをかけ、今では通じないような時事ネタや冗長すぎる箇所など、物語に影響の無い範囲で少しずつ推敲していく予定です。

 もう一つの心残りは、結局アニメ化されなかったことです。面白くなかろうが知名度低かろうが少々ブラックだろうが気にせずに、豪快に博打売っちゃうチャレンジャーなアニメ会社とかあっても良かったと思う。もうガッカリです。そういう保守的な所が原因で、日本は滅亡するんだと思います。

 とまぁこんな感じで、語り始めたらキリが無いくらい思い出イッパイです。この勢いであとがきを1年続けるとか斬新かなとも思いますが、それはさすがにヤメておきます。

 勇者と愉快な仲間達の冒険はここで一旦幕となりますが、一応いかようにもできる終わり方になっています。いつの日か再び、旅の扉が開くかどうかは…縁と需要と、私の気分次第です。
 

 

 GAME OVER