雑談

 

節分
赤池「豆、撒こうぜ!」
植田「は…?あぁ、節分か。毎度のことだが唐突過ぎてわかんなかったわ。」
赤池「鬼は外!福アウチッ!」
植田「どういうイメージだ。福の何が痛いんだ。しかもなぜ英語なんだよ。」
赤池「やっぱさ、こういう伝統的文化は守っていかなきゃって思うんだよね俺。」
植田「ん?へぇ、お前にしては殊勝なこと言うじゃん。今日は槍でも降るのか?」
赤池「いや〜、今日は大丈夫だろ。」
植田「今日とか明日とかの問題じゃなく大丈夫だろ。大丈夫じゃないのはお前だ。」
赤池「まぁいいじゃん。豆、撒こうぜ!急いで準備しようぜ!」
植田「はぁ…別にいいけどさ、そんな急いで準備しなくても良くないか?」
赤池「オイオイ、何言ってんだよお前?もう一月末だぜ?遅いくらいだっつーの。」
植田「そうかぁ?そんな急がなきゃ売り切れるようなもんでもないだろ?」
赤池「いや希少だろ、鬼。」
植田「そっちか。そっちをご所望か。希少どころかお目にかかれるもんじゃない。」
赤池「だよな〜。毎年狙ってんだけど買えたためしがないもんな〜。」
植田「というかよく考えろ。買い求めるどころか追い出すべき対象だぞ鬼は。」
赤池「でもさ、よくよく考えると鬼が豆で追い払われるってどうよって感じだよな。」
植田「あ〜まあな。鉄砲にしてもハトをキョトンとさせるレベルだもんな豆って。」
赤池「俺だったら、もっと凄いの作るね。キャノン。豆キャノン。」
植田「キャノンか〜。まぁ鉄砲よりはそりゃ強いだろうが、所詮は豆だろ?」
赤池「すんごい小さいの。」
植田「そっちか。サイズ的な意味でか。余計にショボくしてどうすんだよ。」
赤池「それにさ、福の神が豆で誘い込まれるってのも納得いかないんだよね〜。」
植田「ん〜、まぁ何かあるんじゃないか?神秘的な力っぽい何かが。」
赤池「どうせ捏造だろ?」
植田「時事ネタを持ってくるとはお前にしては頑張った。不覚にも褒めたくなった。」
赤池「あとさあとさ、鬼は外って言うけど、ホントにそれでいいと思うか?」
植田「は?そりゃいいだろ。鬼なんか家にいたら誰だって困るだろうが。」
赤池「でもさ、そしたら外は…鬼の天下だぜ?外に出られなくなるんだぜ?」
植田「ふぅ…。まぁ屁理屈を言うならそうなるのかもしれないが…。」
赤池「というわけで、今日泊めてくれよ。」
植田「どういうわけでだ。脈絡無いのも大概にしてくれ。」
赤池「お願いだよマジで!危ないんだって!帰ったら危ないんだって俺!」
植田「安心しろ赤池、お前は今でも十分危ない。」
赤池「いや違うんだって!だからさ、閉じ込めてきたんだよ鬼を!俺んちに!」
植田「・・・・・・・・。」
赤池「た、頼むよ!一生のお願いだ!」
植田「…わかったよ。」
赤池「ほ、ホントか!?」

植田「俺も一緒に謝ってやるから。」
赤池「許してくれるかな、母ちゃん…。」