新説昔話

 

新説:三匹の子ブタ
昔々 あるところに、母ブタと三匹の子ブタがいました。


子ブタどもはそのイメージ通りガンガン食ったため、
食費に困った母ブタは、ついに三匹を家から叩き出しました。


恐怖に震える三匹に、母ブタは言いました。

母「フゴフゴッ、ブヒィー!」

今回は通訳抜きでお送りしております。


そんなこんなで家を失った三匹は、各々家を建てることにしました。
ぶっちゃけ、それまで親元でヌクヌク育っていたニート風情が簡単に
できることではありませんが、物語の都合上そこはスルーします。



面倒臭がりな長男ブタは、ワラで家を建てました。


でもそのお気楽な判断が誤りでした。
なぜなら近所には、世にも怖ろしいオオカミが住んでいたからです。



そんなこととはつゆ知らず、バカ長男が家でグータラしていると、
早くもオオカミがやってきて、玄関の向こうでこう言いました。


狼「バウワウ!ワオォーン!」


くどいようですが通訳抜きでお送りしております。



その後、なんやかんやとやりとりがあったのですが、
面倒なので省略します。とにかく長男は食われた。
ワラをこう、ブフォォー!っと息で吹き飛ばされ、パクッと。



その頃、長男に次いで面倒くさがりな次男は、木で家を建てていました。
そしてそれが完成すると、同じくオオカミがやってきて、
同じようなやりとりの果てに、同じような流れになりました。



ブフォォー!


オオカミは頑張りました。とってもとっても頑張りました。
ですが、そう簡単にはいきませんでした。

なぜなら、木造建築を吹き飛ばす程の風力…
常識的に考えれば、それはもはや超大型台風レベル。
そんな絶大なパワーの反動に耐え切れるはずもなく、
オオカミの頚椎は粉々に砕け、ついには首がフッ飛びました。



残ったブタは、後でスタッフが美味しくいただいたとか。
- 完 -