彼女はシンデレラ

 

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僕には彼女がいます。とっても可愛くて優しい、僕の自慢の彼女です。
少女「ねぇ玉子(タマシ)君?まだ起きてるかなぁ?」
彼女の名は『新田玲奈(ニッタレナ)』…ワケあって、僕らは同じ家で暮らしています。
玉子「ん?どうしたの玲奈、眠れないの?」
玲奈「あ、うん…あのね、お願いがあるんだ。ちょっと…」
人は彼女を『シンデレナ』と呼びます。それはもちろん名前のせいでもあるけれど…


ボーン…ボーン…(0時の鐘)

玲奈「ちょっとコンビニ行って、プリン買って来いや。」
皇子「う、うん…。」


僕には彼女がいます。0時の鐘が別人へと変える…『多重人格』な彼女が。

厄介な魔法がかかっていた。